「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
- カテゴリ:小学生
- 発行年月:1997.2
- 出版社: セーラー出版
- サイズ:27cm/1冊
- 利用対象:小学生
- ISBN:4-88330-117-6
紙の本
ジークの魔法のハーモニカ
ハーモニカを拾ったブタのジークは、さっそくハーモニカを練習しはじめました。演奏をほめてくれる家族たちですが、聴くとすぐに眠ってしまいます。腹をたてたジークはハーモニカをも...
ジークの魔法のハーモニカ
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
ハーモニカを拾ったブタのジークは、さっそくハーモニカを練習しはじめました。演奏をほめてくれる家族たちですが、聴くとすぐに眠ってしまいます。腹をたてたジークはハーモニカをもって一人旅に出ました。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
ウィリアム・スタイグ
- 略歴
- 〈スタイグ〉1907年ニューヨーク生まれ。漫画を描き続けていたが、子供の本にも力を注ぎ絵本を制作。「ロバのシルベスターとまほうのこいし」でコルデコット賞を受賞。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
力の抜けたユーモアが魅力
2001/07/12 20:00
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:金原 瑞人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ある日、ブタのジークは通りでハーモニカをひろった。毎日毎日練習して、あるとき家族の前で曲を吹いてみせた。みんなはすごいといって、大喜び……と思ったら、たちまち眠りこんでしまった。そんなことが何度も続いた。なんて礼儀知らずな! ジークは、食べ物をつめこんだバッグとハーモニカを持って家出した。
川をいかだで下る一人旅。やがて、ジークは自分のハーモニカの音で、シラサギや船の乗客が眠ってしまうことに気がつく。これは魔法のハーモニカなんだ! それなら、家出なんてするんじゃなかった。けれども、いかだは流されていくばかり。上流へは進まない。
陽が沈みかけ、ジークはいかだを岸につけようとした。すると、3匹の犬が手伝ってくれて、大助かり……と思ったら、3匹の態度が一変した。「ウッヒョー。これ見ろよ。クッキーだぜ」3匹の悪ーい犬たちは、ジークの食べ物もハーモニカも全部取り上げた。「ぶたコマにされたくなければ、おとなしくしてな」ジークは後ろ手にしばられてしまう。さて、ジークと魔法のハーモニカの運命やいかに!?
アメリカの人気絵本作家、スタイグの絵本。笑いのツボを刺激する言葉と絵が、そこかしこにちりばめられている。なんてったって、犬の「あねご」が「さよならソング」をハーモニカで吹いてしまうのだ。うまい具合に力の抜けたユーモアに、こちらの肩の力もどんどん抜けていく。なかでも注目したい点がふたつある。まずはジークの表情。得意げな顔、怒った顔、泣いてる顔、喜んだ顔。くるくる変わる表情のなかに、どこかとぼけた味があって笑いを誘う。そして、木坂涼訳のハーモニカの音。「ブーカ、ブーカ」「ズルーカ、ブブーカ、ブーブラ・ブー」そして最後に「プワ〜」。