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商品説明
筑前藩(福岡藩)で起こった勤王派弾圧「乙丑の獄」は維新のわずか2年前。日本の夜明けをみることなく加藤司書ら志士たちは断罪され、藩は有為の人材を失い、明治維新に取り残された。悲運の福岡藩勤王派180余人を追跡。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
薩長同盟の真実が見えてくる。
2017/04/22 15:18
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投稿者:浦辺 登 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「薩長同盟」といえば、坂本龍馬と思っている人は、現代日本にどれほどいるのだろうか。
犬猿の仲の薩摩藩、長州藩の両者を結び付けるのには、それなりの年数と膨大な員数と、説得工作が必要。とうてい、坂本龍馬一人で成しえるはずもない。
しかし、小説世界があまりに上手に一人の青年志士を主役に描いたことから、酔心するがあまり、虚実の虚までをも真実に受け止めてしまっている。
少しばかり、この「薩長同盟」を俯瞰してみれば、何か大きな力と場がはたらいていると理解できる。その答えが、この一冊に綴られている。
加藤司書という人物に馴染みがないため、一度読んでも、理解は及ばないと思う。しかしながら、この福岡藩家老であった加藤司書、筑前勤皇党が薩長和解を推進していたことに驚く。「薩長同盟」は坂本龍馬ではなく、筑前福岡藩の志士たちによって成し遂げられたのだとわかる。
太宰府天満宮の延寿王院が維新の策源地であった。
平成30(2018)年は明治維新150年と言われ、マスコミ各社が盛んに史実を伝える。
九州・太宰府から明治維新を見てみるのも、新たな発見があって、興味深い。
小説は小説として楽しみ、史実は史実として確認することで、さらに楽しみは倍加するだろう。本書は、そんな役割を果たしている。
手元において、再読し、熟考したい。