「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
泣かせてみたい 1 (徳間AMキャラ文庫)
泣かせてみたい1
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
究極のサービス業が舞台。
2002/07/28 20:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yukiya - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作品を読んで、初めて知ったのが【コンシェルジェ】という職業。
それまでのホテルに対する自分の考えを改めるきっかけになった作品でした。
内容は、ホテルを舞台にした内容の、川原さんらしい、主人公の少年の成長モノ。
高校を中退し家を出て、大阪のホストクラブで働いていた慎吾を連れ戻しに来た義兄の貴奨。
喧嘩をしつつも、仕事に命を賭けている貴奨がカッコイイと感じ、その貴奨のいう『究極のサービス』に興味を持つ慎吾。
そこから始まっていく、慎吾の成長過程を書いたシリーズの1冊目は、慎吾と主要人物たちとの出逢いの部分。
大人ともいえず、かといって子供のままでもいられなくて、誰もが感じたことのあるような不安、希望や、それらを慎吾の目からみたものとして、とても巧く書かれている作品だと思います。
紙の本
知的ボーイズラブ作家・川原つばさ
2002/07/25 19:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ユリ - この投稿者のレビュー一覧を見る
川原つばさの書く小説は面白い。私の中でそれを決定づけてくれたのがこの作品。
ボーイズラブというジャンルは基本的にカップルが一組以上いて、この二人の世界だけが世間、という感じのものが多い。小説になると特にそうだ。———が、川原つばさの作品はこの広い地球にたまたま存在した人物たちの関係を丁寧に書いていると思う(まあ、作者が生み出したキャラクターですが)。それが独特の世界観を醸し出してる。いさりさんも仰った通り、きちんとした知識の上にしっかりと世界を書き出してる。この作品の舞台は一流ホテルなのだが、義兄のような一流ホテルマンになるために高校を辞めて直向きに頑張る少年の成長過程もいい。始めから「デキる」ではなく、デキないことを少しずつ自分からすすんで学んでいく所に好感がもてる。この少年の成長過程もそうだが、カップル成立までの時間もとても丁寧に、必要な分だけ時間をかけて書かれている。読む方も時間をかけてじっくり読める作品だと思う。
紙の本
焦らされて焦らされて
2001/11/12 00:37
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:いさり - この投稿者のレビュー一覧を見る
ボーイズ小説ってのは、書いている作者の癖なり趣味なりが如実に文中に出てきやすい。それだけにワンパターンで飽きのくる話が星の数ほど存在しているのだが、川原つばさの小説は、下調べをきっちりして知識を生かしていることと、これまで生きてきた経験からくるもの下敷きにした説教小説(本人談)であることが魅力となっている。そして、文章から醸し出る色気。
それ以外は作者の傾向もやや偏っていて、登場人物はステレオタイプぎみであるとか、話の傾向がわかりやすいとかあるのだが、そのへんも著者の個性として(私にとっては)認められる範疇である。
それにしてもこの話、つまらなくはないし中だるみもしていないのだが、焦らしが多くて、あまりにも多くて、多くて、多すぎて、じれったいことこの上ない。とことん焦らされるので、途中の文章を斜め読みならぬ飛ばし読みしてしまうくらいに。この焦らしが良いところでもあるのだが…。