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商品説明
遺伝子操作によって誕生した人間の臓器、四肢、眼球などを持つ異形のブタたち。その「ヒトブタ」のさまざまな器官を異種移植された少女の身も凍る秘密とは? 表題作ほか2編を収録した恐怖作品集。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
人獣細工 | 5-70 | |
---|---|---|
吸血狩り | 71-132 | |
本 | 133-254 |
著者紹介
小林 泰三
- 略歴
- 〈小林泰三〉1962年京都府生まれ。大阪大学大学院基礎工学研究科修士課程修了。現在、三洋電機株式会社ニューマテリアル研究所勤務。「玩具修理者」で、第2回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞。
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紙の本
悪意に満ちたホラー
2002/04/09 12:05
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投稿者:真 - この投稿者のレビュー一覧を見る
読者をイヤ〜な気分にさせることにおいて、この作者は真価を発揮する。一瞬そう思いたくなるほど、悪意に満ちた短編集。表題作『人獣細工』では、一人の女性が自分は「ヒト」なのか「ブタ」なのか悩むというグロテスクな話が描かれ、『吸血狩り』では後味の悪さだけが残り、謎の本をめぐって展開される『本』という話では、なんとも形容しがたい不気味さが全体を覆っている。が、まったく怖くない。表面的な気持ち悪さはあっても、それを「物語」に昇華しきれてない感じがする。たぶん登場人物たちの心理がうまく描写されていないからだと思う。ホラーなら、もっと心理描写を大事にしないとダメなんじゃないのかな。それともこれはホラーじゃないのか?