「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
勘違いからの拾い物
2004/08/25 10:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ピエロ - この投稿者のレビュー一覧を見る
『捕虜収容所の死』を読んでからというもの、気になる作家の一人になったマイケル・ギルバート。さっそく他のも読んでみようと思い、手にしたのが本書。なのですが、これがマイケルとアントニイのギルバート違い。そそっかしさにガッカリして(なんといっても高価なハードカバーですから!)、読まないまましばらく寝かせておきました。ところが、いざ読み出してみるとどうしてどうして、アントニイのほうのギルバートもなかなかのものじゃないか!
新聞の広告欄を通じて知り合った男女、会ってみるとお互いに好感を抱き相性も良いよう。つきあいをすすめていくうちに、ついには結婚まで考えるようになるが、この男には隠された姿があった…。
前半は、女性の側から出会いと幸せな時間、そこに忍び込んできた小さな疑惑がどんどん大きくなっていって、と典型的な「青ひげの妻」もの。男の住む家や周りの風景描写もサスペンス感を高めています。後半は一転して本格的なミステリ、あっと驚くような展開が用意されていて謎解きの楽しみを味わえます。
勘違いで手にした本書でしたが、思いもよらぬ拾い物、おかげで気になる作家がまた一人増えました。