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許されぬ関係と覚える快楽
2016/10/12 21:04
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投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る
正直なところ、どうしても2人の兄嫁でなくてはならないストーリーでもなく、隣同士の人妻2人でも成り立つ話である。故に人物同士の関係性や家族の構成にも着目した設定なのであろう。裕福な家庭で不自由なく暮らすお坊ちゃんな末っ子主人公(17歳)の青い情動が今は未亡人の長兄嫁(27歳)と都会暮らしで洗練された次兄嫁(25歳)に向けられる作品である。昨今の誘惑系作品への礎となった1冊のようにも感じられる作風だが、他にサブヒロインとして出てくる同級生は立ち位置が中途半端で情交要員のようでもある。
1997年の作品にしては珍しく(?)帰省した次兄嫁が追い詰められる官能場面から始まっており、その後も次兄嫁との関係が続いている。ただヤリたいというだけのシンプル極まる動機には甘やかされて我儘に育った主人公の身勝手そのままだが、元より奔放で婚前には男を手玉にとっていた次兄嫁は主人公がチェリーと知って態度を変えていく。家柄による体面や家長たる姑(主人公の母)への後ろめたさはあるものの、夫の長期出張や一族内のポジション確保という打算もあって束の間のスリルを味わおうと企み始める。表向きは抵抗しつつも内心では積極さを見せ始めて、それとなく誘導していくのは高作品によく見られる官能の駆け引きであろう。
夫亡き後も家に留まって姑を献身的にサポートしている長兄嫁は清楚で控えめながらもしっとりした美貌で以前から主人公の憧憬の存在なのだが、こちらは姑を前にした時の慎ましやかな振る舞いと実は空閨の疼きを持て余している本来の姿というギャップにフォーカスしている。秘め事チックに始まった関係は、長兄嫁が秘密にしていたかの姿を目聡く見つけた主人公によってエスカレートしていく。こちらも主人公に従っている形をとりながら内心では葛藤から歓待へと傾いていく流れである。
これまた当時としては珍しい部類なのか、最後は鉢合わせによる兄嫁姉妹丼の様相となる。主人公が図った姦計として作品のテイストを維持してはいるが、この頃には関係を割り切っている次兄嫁に驚きはなく、突然の事態に長兄嫁が巻き込まれていく流れとしている。
いずれ都会へ戻る次兄嫁の存在により関係が永遠ではない切なさを湛えてはいるが、また機会があれば呼び出そうなどと考える主人公の厚顔振りを残しつつ甘いテイストをも加味して幕を引いたのは読後感の向上に繋がっていたと思う。ただし、全体的に官能描写は控えめ。当時を鑑みれば致し方ないところか。