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収録作品一覧
記憶の数 | 7-44 | |
---|---|---|
時の破片 | 45-86 | |
弱音を吐く男 | 87-166 |
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紙の本
N大付属病院シリーズ以外の話も収録
2001/10/01 08:57
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投稿者:kaede - この投稿者のレビュー一覧を見る
表題作はシリーズとは全然関係のないお話し。医者であるマイケルが、ある過去を抱え、前に進めなくなっている自分の預かった患者ウォレスの過去について、ウォレスに関係のあった人物から重大な過去を知るお話し。
恋人でもないウォレスの抱える問題にそこまで真摯になれる自分に戸惑いながら、でも、誰でもいい誰かでなく、自分を少しずつ認識し始めているウォレスにマイケルはもう、突き放すことは出来なかった、というようなお話し。まだこれから何かが始まるかどうか、というところで終わるお話なので何とも言えないけれど、過去に酷く思い詰めたウォレスという人物にはなかなか興味を引かれるものがあった。
同時収録の「切望の夜」これが本のあらすじにあるN大付属病院シリーズもの。男も三十を過ぎれば、いろいろと脛にキズがあるということで著者さんが書かれたという、志乃崎の過去の恋愛遍歴のひとつ。
せっかくの博多ではアバンチュールを期待していたわけではなかったのに、結果的に永瀬とかかわり、でもそれは永瀬に一つの答えを導き出す手伝いをしてしまっただけに留まるというお話し。二人のやりとりはテンポよく、結果がああでなければ好きになれたと思うけれど、結果第一の私にはこんなこともあったな、という通りすぎるような恋愛話より、今の志乃崎と恭介の話を読みたかった。