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紙の本
警察と犯罪捜査の雑学
2009/08/15 14:39
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:APRICOT - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本の警察の犯罪捜査のノウハウから、警察の組織のあれこれまで、広く浅く雑学的に紹介した本。知っているようで知らない事をいろいろ教えてくれて、なかなかおもしろかった。約10年前(1998年)の本なので、古いと感じる部分もあるが、それを差し引いても充分おもしろいと思う。
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特におもしろかったのは科学捜査の話。皮膚移植をしても指紋は変えられない、つまり指紋を作るのは皮膚ではないというのは初耳だった。また、鑑識のカメラは一眼レフだが、絞りを5.6に固定しているという話もおもしろかった。ただ、現像は近所のカメラ屋で行なっているという記述は気になった。今はデジタル・カメラじゃないの? それとも、何らかの理由により、未だにフィルム・カメラを使っているのだろうか? 興味のあるところだ。
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検挙の”中身”よりも、検挙率という”数字”にこだわり、その数字をカサ上げしようと血眼になる…という話には暗澹たる思いになった。また、仕事熱心な刑事ほど出世できない(昇進試験の勉強の時間が取れないから)という話も、何とかならないものかと思う。一方、刑事は無残な被害者や遺族の悲しみを見て、「絶対に犯人を捕まえてやる!」という、正義感と言うよりも本能的な怒りに突き動かされる、刑事の原動力はこの種の”デカ根性”である…という記述を読んで、頭が下がる思いがした。