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- カテゴリ:一般
- 発行年月:1998.5
- 出版社: 早川書房
- レーベル: ハヤカワ・ミステリ文庫
- サイズ:16cm/373p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-15-079553-3
眠れぬイヴのために 上 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
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紙の本
おおお〜、ドキドキハラハラが持続します!
2002/07/28 13:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:marikun - この投稿者のレビュー一覧を見る
超、緊迫!
限り無く、5つ★に近い4つ★なのです。「静寂の叫び」よりも、こちらの方が私には面白かったですね。
シンプルなストーリに、ドキドキハラハラのサスペンス、そして驚愕のラスト!
凝った構成ももちろんいいのですが、単純な追跡劇をこんな風に展開させるのはすごいの一言につきます!
ある事件で有罪判決を受け、精神病院に収容されているルーベックは、自分を有罪にした裁判で、検察側の
第一証人となったリズになぜか、執着している。久々の嵐が近づく中、病院を脱走したルーベックは、
追っ手を翻弄しながら、着々と彼の頭の中には明確に見えている目的地へと近づく。追跡する人々と、
追う人と、追われる人。そして原因となった事件の真相は…。ラストに大どんでん返しが控えているので
最後まで気が抜けない、一気読本でした〜。
紙の本
ワンアイディアに頼った冗長な駄作
2001/08/07 05:53
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:旅歌 - この投稿者のレビュー一覧を見る
どう好意的に捉えても、これは冗長というものでしょう。その上、冒頭から視点があちこちに飛びつづけるため、読みづらいことこの上ない。何度投げ出そうと思ったことか。しかも、読み終えてみれば予想通りのお話。ここまで引っ張ったんだからと、大逆転の大逆転を期待したのにこの程度なんて…。これだけの物語をここまで引っ張られちゃあ疲れも倍増するってもんです。適切な長さってものがあるでしょう。たった一晩の話なんだから、ここまで長くするなんて土台無理な注文なのだ。読み進むにつれ、あまりの思わせぶりにサスペンスがどんどん薄れてしまった。このアイディアは果たして、これだけの長さに耐えるものだったのだろうか? ラストだって、少なくとも驚天動地じゃあないよ。
ハンディキャッパーを主人公に据える作者。この物語では、精神分裂病患者を中心に据えるという難しい物語の舵取りを、細い尾根を縦走するがごとくに展開してはいる。このマイケル・ルーベックという分裂病患者の人物がとてもおもしろいのだ。心理面も読ませる。しかし、他の人物たちがいただけない。ヒロイン姉妹の設定も確執も幼児体験も、どうにもありがちでときめかない。どうせこうなんだろう、と思ったらその通りで、そっちにびっくりしたくらい。
テクニックに走り過ぎなのだ。過渡期だったのだろう。そのわりには異様なムードが物語全体を包んでいて、それはそれで好きな人には受けるかもしれない。なんといってもこの後、傑作『静寂の叫び』を生み出す作者なのだから。
少なくともこの作品を読むとき、『静寂の叫び』や『ボーン・コレクター』を望んではいけない。ムードはたっぷりとある作品だから、展開が遅いとか思わせぶりすぎるとか余計なことを考えずに、この異様なムードにどっぷりと浸って心を平らかにして読むことをお奨めします、ハイ。