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商品説明
顧客適応戦略と標準化戦略の二つの基本戦略がどのような条件で選択されるのか、そのために組織体制や企業間関係をどのように編成・管理すべきかという問題を中心に、生産財の取引戦略を論じる。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
BtoB取引戦略について書かれた貴重な1冊
2001/09/06 17:47
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投稿者:好川 哲人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
BtoBというのは形である。マーケットプレイスが注目されるのは、形の変化が企業間の関係に大きなインパクトを与えるためである。しかし、実際の取引には形以前に、取引戦略があり、多くのBtoBの財では形より、取引戦略の方が問題になる。
取引戦略のポイントは顧客適応と標準化のバランスである。本書では、このバランスを延期と投機という概念を使って、製品適応、生産適応、配送適応というライフサイクルの3つのフェーズでどのようにあるべきかを検証している。また、オムロン社の事例分析を通じて、そのバランスを実現するために、技術的条件、組織的条件などを明確にし、体系的な理論を構築している。
現在のところ、BtoBは売るための仕組みであるが、本来のBtoB取引は製品の開発プロセスから全部含めたものであるはずだ。その議論は本書で扱っている顧客適応の議論なしでは語れない。しかし、取引戦略について書かれた書籍は少なく、本書はその中の貴重な1冊である。BtoB取引で競争に勝ちたい人はぜひ、本書を読んで戦略を練られることをお勧めする。
(技術士好川哲人の「eマネジメントの本質」第1回 ビジネス戦略:BtoB電子商取引 より)