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紙の本
一つの芸術の奥行きの一端を教えてくれる好著である。
2002/07/27 12:06
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ベリ太 - この投稿者のレビュー一覧を見る
異形の像にとらわれてはいけない。
本書はこのような一般的な新書では数少ない
中世ロマネスク美術の一つの側面にテーマを
絞り込んでそれを解説紹介した好著といえよう。
当然ながら、対象物、用語、地名、など、
出てくる単語そのものが馴染みのないものである。
それだけに、漠然とした知識の確認というよりも、
新しい事柄に出会う喜びを与えてくれる。
なじみの少ない物に対して、丁寧に解説しようという意図はあっても、
いい意味でのこだわりを持った書き方も、
かえって読者に取っては嬉しい期待だ。
ある章では引用やファサードに刻まれた
ラテン語の原文もしっかりのせて、
意味が解からないゆえに敢て見過ごしてきたものの
アピールも初めて知り、これもまた面白い。
そしてテーマを絞ったにもかかわらず、
このロマネスク芸術の持つ広がりを改めて教えて貰った。