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- カテゴリ:一般
- 発行年月:1998.7
- 出版社: みすず書房
- サイズ:20cm/305p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-622-04656-3
読割 50
紙の本
夜のある町で
著者 荒川 洋治 (著)
この国が失っているものは、心である前に、まずは言葉なのだ。移り行く世相と社会、普通の人たち、作家や書物の中に言葉の力をさぐる。詩集「渡世」で高見順賞を受けた現代詩作家によ...
夜のある町で
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商品説明
この国が失っているものは、心である前に、まずは言葉なのだ。移り行く世相と社会、普通の人たち、作家や書物の中に言葉の力をさぐる。詩集「渡世」で高見順賞を受けた現代詩作家によるエッセイ集。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
荒川 洋治
- 略歴
- 〈荒川洋治〉1949年福井県生まれ。早稲田大学卒業。詩人。TBS系「日本全国8時です」、ニッポン放送「テレホン人生相談」などのラジオ番組に出演中。著書に「読んだような気持ち」「渡世」ほか。
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紙の本
荒川洋治のスタイルが見つかる
2003/12/28 12:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とみきち - この投稿者のレビュー一覧を見る
2003年発行のエッセイ集『忘れられる過去』を読んだ。すばらしかった。そのあとがきに「『夜のある町で』の弟か妹みたいな本にしましょうという、みすず書房の尾方邦雄さんのことばから、この本は生まれた」とあった。遅ればせながら、1998年発行の本書を図書館で借りてきた。
初出媒体の性格の違いのせいか、あるいはテーマのせいか、趣はかなり違っているが、少し若い頃なので、『忘れられる過去』には見つからない荒川洋治の物を書くときの原点が見つかった。逆に言えば、『忘れられる過去』では、ストレートな主張をしなくても心が伝わってくるところまで、表現が深化したということなのだろう。
「おかのうえの波」(本書pp171-176・初出「思想の科学」1992年4月号)の中から抜粋。
〈私の文体〉について書くようにとのこと。ひよっ
このぼくにも文章を書くときの心がけのようなもの
はある。/1知識を書かないこと/2情報を書かな
いこと/3何も書かないこと。/ぼくは文章を書き
ながらこれらの条件を肝に銘じ「いい文章になりま
すように」と心からお祈りする。
3の部分についての説明は、以下のとおり。
文章は読者を威圧することがあってはならない。だ
がこれはむずかしい。文章を書くよりむずかしいこ
とかもしれない。それには何も書かないのが一番だ
とすら思う。書かなければ威圧にも荷物にもならな
い。
荒川洋治の文章はそういう気持ちで書かれている。そしてさらに、「これからの栗拾い」(本書pp29-35・初出「海燕1996年2月号)では
(…略…)ぼくは作文から文章を書く男の子なの
である。はじめからずっと作文だった。詩も評論も、
作文で通してきた。
と言っている。荒川洋治のスタイルが見えてくる。人生の一こまが、言葉や本とのかかわりが、過去の文学者をたどる楽しみが、詩に対する考えが、等しくそのスタイルで綴られる。
読み終えると同時に、すぐに読み返したくなるような、人に伝えたくなるような、深い深い味わいのあるエッセイばかりだ。
電子書籍
ガッカリ
2021/06/08 08:19
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Jiji - この投稿者のレビュー一覧を見る
紹介文やレビューから上質なエッセイを期待したのですが、素人のブログ読んでるのと変わらない。
女の人のお尻を写真に撮って楽しむなど、得々と語られてもゲンナリするし、自他の境界線が曖昧で、日本だったら幼児しかしない距離感の韓国文化を礼讃したり。期待外れでした。