紙の本
日常の楽しみ方
2001/05/23 19:14
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投稿者:くろこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
世の中には人がいっぱいいる。会社も学校も街も人だらけ。毎日乗っている電車にもいいろんな人がいる。みんな知らない人だけれど、たまに見たことのある人とか、いつも見る人とかいません? そういう人をちょっと観察してみましょう。仕草だとか服装だとか。そこから何か見えてくる。例えば「いつも左手にハンカチを持っている」とか「この曜日だけひと駅先に降りる」とか? もしかしたらすごい暗号かもしれない。そんな風に日常に散らばめられた事件たち。謎と楽しさとやさしさの1週間がこの中に詰まっています。
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もしかすると、この本が一番最初に手にとった加納朋子だったかと。
これと、「ガラスの麒麟」「掌(て)の中の小鳥」を古本屋で見つけて買ったのが出会いだったと記憶しています。
陶子と萩の関係性もいいなぁ。これだって純愛っすよね(笑)
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OL兼名探偵・陶子さんの周りで起こる、不思議な“事件”の数々。月曜から日曜まで、丸の内の一週間は謎だらけ。爽やかでちょっとほろにがい、お仕事ミステリの傑作。「レインレインボー」の陶子さんと同一人物なんですね。地元図書館(03/09/17)
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さりげなくきついテーマが入ってたりして、
加納さんは侮れない。
陶子ちゃんのネーミングがピッタリ!
きっぱりした感じがね。
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○2007/12/25
やっぱり好きですこのひと。今回もメイン2人のキャラがよい。教会の鐘〜のあたりどちらも可愛らしくて笑ってしまった。
決して軽くはない物を謎として扱ってると思うんだけど、登場人物のキャラが重量軽くしてると思う。
小説の中のような事件(?)は現実ではまぁないだろうけど、でも違和感がないくらい日常に織り込んであって読みやすい。すらっと読み終わった。
次はどれを読もうかな…。どうやら本格的に好きな作家さん入りした模様。
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主人公の片桐陶子は、この作品より後に出版された『レイン・レインボウ』にも登場。
私は『レイン・レインボウ』を先に読んでしまいました。
この作品もまた加納カラーで彩られたファンタスティックな物語。アットホームな中小企業に勤める陶子と、ふとしたきっかけから知り合った調査会社に勤める萩が、日常に潜むちょっとした“不思議”や“心にひっかかること”を解決していく。
登場人物のつながりが偶然にしても出来過ぎてない?と思う面もあるものの(そうそう見ず知らずの人と2度も3度も縁があったりしない)爽やかで安心できる作品である。
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どっかから抜粋。
『いつもと同じ時間に来る電車、その同じ車両、同じつり革につかまり、一週間が始まるはずだった―。
丸の内に勤めるOL・片桐陶子は、通勤電車の中でリサーチ会社調査員・萩と知り合う。
やがて2人は、身近に起こる不思議な事件を解明する〈名探偵と助手〉というもう一つの顔を持つように…。
謎解きを通して、ほろ苦くも愛しい「普通」の毎日の輝きを描く連作短篇ミステリー。』
陶子と萩のコンビがいい感じ。普通の日常にありそうな事件を、すっとぼけた萩ときりっとした陶子さんが解いていくミステリー。
もし、この二人がいなかったら、本当に埋もれてしまいそうな事件なんだけど、それの一つひとつにそれぞれの人間の生活や人生やそいういうものがつまっているように感じた。
だから、それが解決されれていくことに、ただよかっただけじゃない、何かあたたかいものを感じたり、少し考えさせられたり。
読み終わった後、この二人のその後を思って、甘酸っぱい気持ちになった。
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ちょっと頭の回るOLが周りでおこる事件を解決していくという、ありふれたミステリ。
少しポケッとした相棒の男の子といい、シチュエーションも平凡で、ドロドロしたところもなく、残酷シーンもなく、安心して読める1冊。
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2001年9月14日読了。以下、過去の日記から抜粋。
加納朋子の本はこれで五冊目である。
ちょっと気が強く好奇心旺盛な美人ととぼけていながらもキレ者の青年。
どこかで読んだ組み合わせだと頭を捻っていたら、何の事はない。
同じ加納朋子作品『掌の中の小鳥』のキャラとどこか似ているのだ。
勿論、そこはプロの仕事、あくまでも「どこか」似ているだけであるが。
そもそも男女対のミステリなんて、探す努力をする前に簡単に見つかるだろう。
いつも思うこと、加納女史の作品には非常に女性らしい物の見方が溢れている。
本当に些細なことだ、たとえばエプロンの柄だとかシャツのイニシャルだとか。
さらにOL経験が物を言うのか、会社における女性社員の立場の微妙さや、
ふとした男性社員の言葉に対する反応を非常にコマメに描いている。
何割までがフィクションで、ノンフィクションなのだろう?
会社勤めの経験がない私にはどうにも判断しかねるところであるが、興味深い。
今作品は表題作から「日曜日の雨天決行」までの全7話構成。
ちょっと創り過ぎが匂うところであるが、「土曜日の嫁菜寿司」に一票か。
複雑な家庭事情のため、賢くて料理上手な祖母に育てられた主人公。
困った時、悩んだ時、適切なアドバイスをくれる祖母と主人公の関係は、
誰かに似てる? なんて考えるまでもなく、私と祖母だ。
共働きの両親に代わって幼い私の手を引いてくれたのは祖母だった。
(おかげで私と母の相性が悪いのだという見方もあるにはあるが)。
「その祖母に聞いた話だと思うんですが・・・嫁菜ってご存じですか?」
そう切り出して、主人公が祖母から聞いた知識を自然と口にする姿は、
きっと何時か何処かでは私の姿となっていることもあるに違いない。
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「名探偵」は、そこにいる!正真正銘正統一般事務職OL片桐陶子くんの、ちょっと事件で、ほろ苦くて、でも、あたたかなユーモアにつつまれた日々!「ジハード」よりもけなげで、「ショムニ」よりもリアル!?ユーモアミステリのさわやかな楽しみ。
《ブックデータベース より》
《2010年6月7日 読了》
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OL陶子のまわりで起きる、ちょっと不思議な事件の数々を、毎朝電車で会う青年、広海とともに解き明かしていく。
月曜日から日曜日まで、謎だらけの丸の内の一週間七編収録。
陶子さんとまわりのひとたちのかかわりが、なんともいえず楽しい。
ああ、いるいるこういう人、などと思いながら読みました。
加納朋子さんの作品らしい連作ミステリーです。
OLさんだってがんばっているんですよね。
陶子さんとお母さんの溝が少しでもうまるといいなあと思いました。
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2011.6.6 初読 市立図書館
面白かった。サラサラ読める。
登場人物が魅力的。
加納さんの作品はあたたかくて、いい。
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人公のOLの周りでおきる少し不思議な出来事と、その真相を描いた連作短編集。ちょっとずつリンクしていた物語が、最後にひとつにぴったり収まるのってすごい好きです。
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月曜から日曜までの七日間を短編で綴る。OL塔子の回りで起こる日常をミステリアスにかつユーモラスに表現されている。
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文庫のほうが装丁がかわいい^^ 萩くんがすごいかわいいです!この本の一番好きなところは、絶対に途中でくっつくんだろうな~と思っていた萩くんと陶子が、最後までその距離感を保ったままくっつかなかったこと!(将来的な示唆はありましたが)萩くんいい男だ。小説としても短編の詰め合わせで楽しかったです。頭がわるくて流し読みでは理解出来ないトリックもありましたが…^^ ホラー的要素はなくて「日常の謎」を追う感じなので、とっつきやすかったです。