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- カテゴリ:一般
- 発行年月:1999.1
- 出版社: クリエイト・クルーズ
- サイズ:21cm/177p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-906470-27-0
紙の本
テレビ・ラジオのデジタル進化論 地上波デジタルのすべて 地上デジタル放送懇談会報告
著者 地上デジタル放送懇談会 (編),郵政省放送行政局 (監修)
身近なメディアである地上放送に、デジタル技術を活用した多彩なサービスを適用することで、地上放送の一層の充実を目指すデジタル放送の円滑な導入のあり方について検討した成果を報...
テレビ・ラジオのデジタル進化論 地上波デジタルのすべて 地上デジタル放送懇談会報告
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商品説明
身近なメディアである地上放送に、デジタル技術を活用した多彩なサービスを適用することで、地上放送の一層の充実を目指すデジタル放送の円滑な導入のあり方について検討した成果を報告する。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
国民生活に広く深く浸透している地上波放送がデジタル化されるに至る経緯を明示
2000/07/10 09:16
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投稿者:西 正 - この投稿者のレビュー一覧を見る
地上波放送は,わが国の全世帯に普及していると言っても過言ではなく,それがデジタル化されることの影響は甚大だ。一方,放送のデジタル化は世界の趨勢であり,わが国の放送行政においても最優先課題となっている。その意味では,国民生活に対する影響の大きさからいっても,BS放送やCS放送の比ではなく,広く利害関係者の意見を調整していくことが必要になる。
そうした要請に応えるべく,97年の6月から98年の10月まで1年4カ月かけて放送行政局長の懇談会として「地上デジタル放送懇談会」が開催され,その最終報告書を取りまとめたのが本書である。わが国のほぼ全世帯に普及しており,一世帯当たり2台は保有されているテレビ,すなわちわが国だけでも約1億台は普及しているテレビが,いずれは使えなくなってしまうということは,国民にとっては大変なことのはずである。
本書では,デジタル放送の円滑な導入を果たすべく,現状と展望,デジタル化の意義,導入のあり方,放送端末のあり方,視聴者の視点からの円滑な移行など,懇談会の報告書らしく多面的に検討されている。重大事であるわりには,まだあまり国民に知られていない,放送のデジタル化について,この本をもって広く啓蒙していこうという姿勢は評価できる。ただし,懇談会の報告書にありがちな,具体性を欠く記述が多いことは少し気にかかる。
また,デジタルの世界は,よく「ドッグ・イヤー」とか「マウス・イヤー」と言われるように,変化のスピードが非常に速いのが特徴である。その点で,本書は98年の時点における議論の証言者としての役割は大きいものの,時間の経過とともに鮮度が失われていく性格のものであることは否めない。温故知新は重要なことである。その意味で,放送業界に関心のある方々にとって一度は手にとってもらいたい本である。
(C) ブックレビュー社 2000