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商品説明
常磐ハワイアンセンター、伊勢・鳥羽・熱海秘宝館、目黒寄生虫館、秩父珍石館、ムー大陸博物館…。日本人にとって秘境とは何なのか。なぜ秘境は人を引きつけてやまないのか。大真面目に論じた現代ニッポン秘境の大研究。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
田中 聡
- 略歴
- 〈田中聡〉1962年富山県生まれ。富山大学人文学部卒業。著書に「怪異東京戸板がえし」「名所探訪図から消えた東京遺産」などがある。
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書店員レビュー
秘境について偏見を交...
ジュンク堂書店大阪本店さん
秘境について偏見を交えていえば、人食い族、人食い蛇、人食い虎などの棲む人外魔境にして、川口探検隊の行くところといえばわかりやすい。海外旅行が一般的ではなかった時代、日本人はこの秘境に欲望を刺激され、理屈なしに未だ見ぬかの地を求め続けた。本書は「秘境」とそれを求める「見たい欲望」をキーワードに、下世話にして一世を風靡してしまった観光名所、人物、事件を紹介するものである。
南の楽園ハワイへの憧れを東北の地に実現させた常磐ハワイアンセンター。乱立する裸のマネキンと性器の彫刻がおりなす欲望の宇宙に性欲も消し飛ぶ伊勢の国際秘宝館。
信じられないことだが、こんな場所に多くの観光客がやってきていたのである。現代ではB級スポットとして一部の好事家しか目を向けぬ場所となってはいるが、かつての日本人は理屈抜きで惹かれていたのだ。
本書で紹介されている観光名所の中には既にないものもあるが、欲望の秘境巡りとして日本各地の秘境を求め旅するのも一興だろう。ただし、訪れた秘境に理屈や心の癒しを求めるのは野暮であるからそのつもりで。