紙の本
寄せ集め駄作集
2001/06/10 08:21
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投稿者:春都 - この投稿者のレビュー一覧を見る
アンソロジーは執筆陣よりも編者の力量が如実に表れる。各雑誌に発表された様々な短編を、ある切り口で集め、そこに新たな意味を持たせるのが、彼の仕事だ。アンソロジーとはそういうものである。
この『さむけ』の編者は不明。おそらく編集者であろうが、「顔洗って出直してこい」と言っておこう。明確な意図もなし、掲載作品はどれも小粒、アンソロジーとは名ばかりの「短編廃品回収所」である。
とはいえ読める作品もあるにはあり、京極夏彦、倉阪鬼一郎、釣巻礼公は独自色を出していて、期待は裏切らない出来。井上雅彦もこの作者独特の世界観でもって、妙な物語を描いている。
高橋克彦、多島斗志之、山田宗樹、夢枕獏。これっぽちのアイディアもセンスも、まして恐怖など微塵も感じられない作品を、よくもまぁ雑誌とアンソロジーで2回も発表できたものだ。僕はこの4人とも好きなのだが、短編は上手くないらしい。
執筆陣の名前だけでアンソロジーを売ろうと思ったのだろうか。たぶんそうだ。
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平成11.4.20 1刷 619
「あれは座敷童子?」新興住宅地に越したサラリーマン夫婦を襲う恐怖/ホステスとの甘美な関係に溺れる薬学研究者が落ちた陥穽/オヤジ狩りに遭ったみじめな中年男がキレる瞬間/妻を殺害した男が老刑事に語った偏愛体験/殺人願望を持つ小説家志望の男が仕掛けた罠/“普通”の人々が日常から一歩踏み出した刹那を、実力派作家九人が描いた戦慄のアンソロジー!
さむけ・厭な子供・天使の指・犬の糞・火蜥蜴・頼まれた男・蟷螂の気持ち・井戸の中・もののけ街
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イメージ参照(http://blogs.dion.ne.jp/kentuku902/archives/5195236.html)
(収録作品)さむけ(高橋克彦)/火蜥蜴(井上雅彦)/厭な子供(京極夏彦)/天使の指(倉阪鬼一郎)/もののけ街(夢枕獏)/蟷螂の気持ち(山田宗樹)/頼まれた男(新津きよみ)/井戸の中(釣巻礼公)/犬の糞(多島斗志之)
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短編読んで、次に読む本決めようかなーと思って、文庫版を買いました。「天使の指」がものすごく気持ち悪かったです。取りあえず、新地開拓はない。
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有隣堂限定復刊ということで平積みになっていたのをうっかり購入。自分には合わない作品ばかりで途中で読むのをやめました。
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文字通りさむけでした。
後味が悪いということから、全体的にオチは読者の想像ですね。
「天使の指」と「井戸の中」が1番個人的に強烈でした。
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病院の嫌~な長い待ち時間を潰すのに用意するのが短編集。
嫌~な嫌~な時間を過ごせましたです。(-_-;)
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5つの寒気のする短編集
…ということになっているけど、
ただグロさが際立ちすぎて、グロさからの気持ち悪さしかない話や、
終わり方が訳の分からないものや…
私には合いませんでした。
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後味が悪いと言うより、オチの意味不明さが気になった。
犬の糞、頼まれた男、蟷螂の気持ち辺りは現実にもあり得そうな話だった。
17/7/22
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犬の糞
蟷螂の気持ち
は読み終わってスッキリ
他は面白いんだけど、惹き込まれるんだけど、
オチが意味不明
つまらない話は一つもなかったので結構満足
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ホラー小説のアンソロジーだが、当然のことながら作者によって趣が異なる。中でも特筆すべきは、倉阪鬼一郎の手による「天使の指」だ。
もうこの一作品だけでも読んでほしい。
ネタバレになるから深く書けないが、自分の夢や願望を叶えてもらうために、とある神社を訪れる主人公の話だ。
この作品の前では他の作品が霞んで見えてしまうくらいだ。
他にも二、三作品よかったものもある。
だが、タイトルにある「さむけ」を感じさせる作品はその程度で、総じて怖くないし、「これってホラー?」と疑ってしまう作品もある。
有隣堂限定という帯に引かれ、買ったのだが、今やどこの書店でも置いてある。何なんだよ……
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後味の悪い作品が多く読者を選ぶ気がした。個人的には「天使の指」と「犬の糞」が好み。ことに、「犬の糞」はどこにでも、また現在でもありそうな話で、それこそ恐怖を感じた。
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2017年、44冊目は、隙間読書用に買ったが、最近、ジャンルや作家が凝り固まってるので、レギュラー読みしたホラーアンソロジー。9作家、9編収録。今回は、一言コメントを添えて紹介。
高橋克彦『さむけ』ハードボイルド&サスペンス風。そして、一般の方々が考えるホラー的、いわゆるベタなオチ。
京極夏彦『厭な子供』さすが京極。短編ながら、大オチで摩り硝子に爪立ててきた。(←当然、比喩です)
倉阪鬼一郎『天使の指』地域コミューンでの邪教&スプラッターもの(❔)。
多島斗志之『犬の糞』さらに狭いコミューンでの不条理もの(❔)。
井上雅彦『火蜥蜴』ダーク、いや、ブラック・ファンタジー的感覚。
新津きよみ『頼まれた男』二時間ドラマ的、男と女の、比較的ベタなサスペンス。ホラー要素は薄い。
山田宗樹『蟷螂の気持ち』タイトルが語っちゃってます。主人公男女の心理差は納得。
釣巻礼公『井戸の中』旧家の因習にまつわるもの。小菅家では、「倍返し」ですか……。すると、ラストに見たモノは……。
夢枕獏『もののけ街』不条理ものと思いきや……。自分は夢オチorダーク・ファンタジーと捉えるかな(❔)。
個人的に、「ハズレ」はないが、「大当り」もない。良く言うと、ヴァラエティーに富んだ、悪く言うと、読者を選ぶ振り幅。という感想。お気に入りは、オチの京極。空気感の倉阪ってトコ。
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暑いからタイトル通りさむけを感じたくて読み始めた。タイトルからの感想を一言で言うと、「特に」。
私の好みがあまり考えることなく読めば答えが出るような作品が好きで。
この短編集も本当に好き嫌いが分かれた。
期待していた分、合わない!苦手と感じたのは京極夏彦さんの【厭な子供】
読んでいて早く終わらないかな…と読みすすめる状態だった
逆に好きだったのは山田宗樹さんの【蟷螂の気持ち】何も考えず読むだけで理解出来る感じが好き
本を読みながら別に何か考えたり気になることがあったりしながら本を読む状況が最近多いのもあると思う。集中して読める時ならば感想もまた変わるのかな…
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怖いのかと思ったら気持ちが悪い意味でのさむけ。
今読んでる本に集中力が欠けてきたので読んでみたが自分にはむいてない本だった。