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- カテゴリ:一般
- 発行年月:1999.10
- 出版社: メディアファクトリー
- サイズ:18cm/261p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-88991-934-1
紙の本
美しき少年の理由なき自殺
「周りから優等生としてしか扱ってもらえない」「中間派はキツい」と語っていた宮台真司にシンクロしていた少年は突然理由もなく自殺した。「生きづらさ」を背負う若者たちの普遍的問...
美しき少年の理由なき自殺
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商品説明
「周りから優等生としてしか扱ってもらえない」「中間派はキツい」と語っていた宮台真司にシンクロしていた少年は突然理由もなく自殺した。「生きづらさ」を背負う若者たちの普遍的問題の処方とは。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
藤井 誠二
- 略歴
- 〈藤井〉1965年愛知県生まれ。ノンフィクションライター。著書に「18歳未満『健全育成』計画」など。
〈宮台〉1959年仙台市生まれ。東京都立大学人文学部社会学科助教授。
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紙の本
試行錯誤のすすめ
2001/08/22 01:08
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:(ナツ) - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は一見すると、宮台真司の言説に振り回されたあげく自殺したS君をネタにしてでっち上げた本、に映るかもしれない(そのレベルでの批判や罵倒はネット上にあふれている)。しかし私はもっと丹念に読まれるべき本だと思う。
私見によれば、本書の核心は、試行錯誤の蓄積としての自己信頼 self confidence と共同体による承認にすぎない見栄 pride とはきっちりと分けるべきであり、両者はむしろ対極にあるという指摘にある。ここをしっかりと理解すれば、もしかするとあなたや私の生き方が良い方向に変わるヒントになりそうだ。
宮台真司は自殺したS君を、強度(濃密な体感とでも言うべきか)を求めて得られなかったがゆえに追いつめられたと分析する。その(宮台による)処方箋はこうだ。「とりあえずの目標を作ってみ」て「一生懸命になる」。「偶然に身をさらす」。「壁や障害にぶつかって悪戦苦闘する」。S君と似た境遇にある人には参考になるのではあるまいか。
なお本書には宮台真司じしんのゴシップめいたエピソードも数多く登場する。彼のファンにとっては宝の山だろうし、逆の立場の人にとっては攻撃材料が満載だ。それ以外の人にとっては、どうでもいい話かも知れない(面白いと言えば面白いが)。