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- カテゴリ:小学生
- 発行年月:1999.10
- 出版社: 大日本図書
- サイズ:19cm/95p
- 利用対象:小学生
- ISBN:4-477-01054-0
紙の本
みんなやわらかい 谷川俊太郎詩集 (詩を読もう!)
著者 谷川 俊太郎 (詩),広瀬 弦 (画),水内 喜久雄 (編)
しかくはときどきはずかしくて くねくねとまるくなる まるくなるととってもいいきもち しかくはうとうといねむりする…(「みんなやわらかい」より) 易しい言葉で書かれながらも...
みんなやわらかい 谷川俊太郎詩集 (詩を読もう!)
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- 税込価格:15,840円(144pt)
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商品説明
しかくはときどきはずかしくて くねくねとまるくなる まるくなるととってもいいきもち しかくはうとうといねむりする…(「みんなやわらかい」より) 易しい言葉で書かれながらも力強く心にひびく30篇の詩。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
谷川 俊太郎
- 略歴
- 〈谷川〉1931年東京都生まれ。詩人。戯曲、記録映画制作、絵本・童話制作、絵本の翻訳など様々な分野で活躍している。著書に「谷川俊太郎」「あいうえおうた」「わたし」など多数。
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谷川俊太郎という名と「鉄腕アトム」の歌詞は超有名でよく知っているのだけれど、谷川さんの他の詩って実は知らなかったりする。小学生向け入門編にてグッドな1冊。
2001/09/12 11:11
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投稿者:中村びわ(JPIC読書アドバイザー) - この投稿者のレビュー一覧を見る
ずばり「詩を読もう!」という名が冠せられたシリーズのなかの1冊で、小学生向けに編まれたハンディな詩集だ。
金子みすずの発掘、まどみちおや工藤直子のブームなど、児童書の棚に置かれていた詩集、あるいは絵本としてフィーチャーされた本などがブームになって、新鮮な詩が教科書に取り上げられたりもしている。
昭和40年代に小学生時代を過した私の教科書にあったのは、大関松三郎、村野四郎、宮沢賢治、丸山薫といったようなラインナップだったと記憶する。隔世の感がある。
それでも谷川俊太郎作詞のアニメ「鉄腕アトム」の主題歌は大ヒットして、国民のほとんどが1番の歌詞をそらんじることができる時代に入っていたから、谷川さんの詩のひとつやふたつ、教科書に掲載されて覚えていてもおかしくはなさそうだけれど、何も記憶にない。載っていなかったのだろう。
「あんなアニメの曲の歌詞を作った人の作品なんて…」と教育関係者の覚えがめでたくなかった時代だったのかもしれない。学校の先生が通勤途中にマンガを読むような時代ではなかった。マンガは教育者にとって、いわば悪魔のような存在だった。
この詩集には30編の詩が収められている。谷川俊太郎のたくさんの業績を知るにはちょっと小粒なのかもしれないけれど、ことばに対する大きな驚きをもたらしてくれる詩篇ばかりで、「詩」というものに初めて出会い、意識をもつようなろうかという子どもたちや人にとっては手ごろな1冊だと思う。
たとえば、「さようなら」という詩の書き出し−−
さようなら
きょうたべたさんどいっち
さようなら
きょうあるいたみち
ひがくれていく
とくる。その辺で遊んでいる子どもをつかまえて、さようならを言わせたとすると、百人百様、いろいろ楽しい別れを告げる対象物が出てくるだろうと考えると楽しい。
たとえば、「がいこつ」という詩−−
ぼくはしんだらがいこつになりたい
がいこつになってようこちゃんとあそびたい
ぶらんこにのるとかぜがすうすうとおりぬけて
きっといいきもちだとおもう
死んだあとにがいこつになるのだということを分からせる表現もあって、がいこつになると生きているときとどう違うのかということが、このあとに詠まれている。
もうおなかもすかないし
もうしぬのもこわくないから
などということばが飛び出してくる愉快さ、そして怖さといったら!
理屈や意味づけは野暮だと思うが、いじめとか差別とか平和とか環境問題など、up to dateな素材がすっきりと織り込まれている詩もあり、活用の方法がありそう。
尚、表題作はイッセイ・ミヤケ氏に捧げられた詩だということである。