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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:1999.12
  • 出版社: 新曜社
  • サイズ:20cm/214p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-7885-0698-X

紙の本

江戸幻想批判 「江戸の性愛」礼讃論を撃つ

著者 小谷野 敦 (著)

強姦、セクハラの自由を「性的自由」などとし、女性の人身売買の上に築かれた悲惨な文化を「洗練された遊廓文化」と信じる「江戸幻想」を、該博的な体験知識を総動員して真っ向から批...

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江戸幻想批判 「江戸の性愛」礼讃論を撃つ

税込 1,980 18pt

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商品説明

強姦、セクハラの自由を「性的自由」などとし、女性の人身売買の上に築かれた悲惨な文化を「洗練された遊廓文化」と信じる「江戸幻想」を、該博的な体験知識を総動員して真っ向から批判し、論争を提起する。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

小谷野 敦

略歴
〈小谷野敦〉1962年茨城県生まれ。東京大学大学院比較文学比較文化博士課程修了。学術博士。現在、明治大学兼任講師。著書に「間宮林蔵〈隠密説〉の虚実」「もてない男」など。

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みんなのレビュー1件

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評価内訳

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紙の本

「幻想」は文学なら通用しても学問では通用しないのだということを、適切に指摘した一冊である。本書には学問だけでなく、フェミニズム、差別問題、等々の様々な内容が盛り込まれている。

2002/04/22 15:37

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:凛珠 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 遊郭を礼讃しながらも現代の風俗店を礼讃する人は少ないだろう。曰く「遊郭は文化。風俗店と混同するのは野暮」「遊女は身を持ち崩して遊女になったのではない」といったところか。遊郭など美しいのは表だけで、やっていることは風俗店とも比べ物にならぬ程酷かった。近世はは買春男が甘やかされ、強姦は「粋な遊び」となり、強制売春宿は「美しい遊郭」、強制売春婦は「格好よい女」にされてしまった。華やかさは、悲惨を隠して客をひき、金をもうける為に店の人間が仕組んだ陰謀だ。
 
 何より遊女たちの人格を支えている「自由意志ではない」という事実が問題。自由意志ではない遊女を買っていた男どもはそれでは何なのか。遊郭において遊客は「通人」となるが、目的は女の身体だ。相手は仕方無しに身売りをしている女性。この時点で、遊郭が素晴らしいものだなどという幻想は消えうせるだろう。遊郭礼讃者は、遊女たちが仕方無しに売春していたという事実を利用しながらも隠す。現代人が近世の遊郭を肯定するということは、風俗店の存在を肯定し、人身売買や強輪姦、折檻、そして強制を含む売買春を肯定せねばならないのだ。

 歴史学者にとってはフェミニズムなど寝耳に水だろうが、売春について語るのならばフェミニズムに知らん顔をしているわけにはいかない。逆にフェミニストも、近代の純潔教育批判のあまり、無理矢理男の相手をさせられた女性を美化してはいけない。貞淑な妻を持ちながら誰にも責められずに女を相手にすることこそ男の勝手な理想だろう。誤解と、思いやりを差別と混同し、結果的に強制売春宿を礼讃する売春肯定論者もいるようだ。これなど言語道断である。
 
 風俗店ではなく遊郭を持ち出すことによって学問的にも認められ、健全に売春について描こうという魂胆(意識していないにせよ)は姑息だ。遊郭礼賛者のせいで遊郭が明るく美化され、哀れな遊女までが自由意志の風俗嬢と同じように明るく描かれ、遊郭の悲惨さを知っているはずの年代の人からは同情を受けられ無くなり、歴史を知らない世代は憧れこそすれ同情などしないのだ。
 
 遊郭礼讃者は「花魁は現代の売春婦と違って教養がある!! 身体だけが売り物ではない!」とも言うかもしれないが、「教養ある高級遊女」というのが曲者で、教養のある高級遊女などはほんの一部だ。だからこそあがめられたのだ。教養ある花魁とは、子供の頃に人身売買されて扱き使われ、ある程度の年になったら楼主に美醜を判断され、男への商品にする為に、無理やり芸を仕込まれた女性なのだ。価値が無いと判断された女性は、奴隷並の遊女(ほぼ全員)にされる。花魁が美貌だけでなく教養もあったということで希望を抱いている女性たちに訊きたい。これが「女性にとって素晴らしい」のだろうか? 高級遊女ばかりが目立ってしまうから、悲惨さが表に出てこないのか。格の低い売春婦など取るに足らない・どうでも好い、ということなのだろうか。花魁がスーパーアイドルなら、大多数である切見世の遊女は奴隷だ。スーパーアイドルの絢爛さの前には、奴隷のことなどどうでも好いのか。どの売春婦も、好きで売春していたわけではない。売れっ妓であることに誇りを持っていても、売春婦であることに誇りを持っていたわけではない。
 
 信じられないことだが、現代では遊郭の悲惨な実態を知らない人の方が多いらしい。これも江戸幻想派の陰謀か。本書で少し不満なのは、作者が批判する相手と知り合いであったり、遊郭の悲惨さを明記していない点だ。酸鼻を極める地獄(遊郭の実態)を知る為に、「遊女・からゆき・慰安婦の系譜」なども合わせて読むと良いだろう。かつてはこの本の内容など常識だったはずだが、現代人はよほど平和ボケしているらしい。懐古主義に走るのも、現代で安逸に暮らしているから出来ることだろう。

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