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商品説明
サンゴを傷つけ写真を捏造した朝日新聞の欺瞞、松本サリン事件の犯人誤報など、過去の虚報・誤報を総点検し問題点を分析。新聞の役割の重要性やジャーナリズムのあり方を問う。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
池田 竜夫
- 略歴
- 〈池田竜夫〉1930年東京都生まれ。成蹊大学政治経済学部卒業。毎日新聞社勤務等を経て、現在、フリージャーナリスト。
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紙の本
全国紙,地方紙の虚報・誤報の実態を報告。マスコミ全体に内在する問題点を踏まえ,今後の対策も展望
2000/11/01 12:15
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投稿者:木村 智博 - この投稿者のレビュー一覧を見る
第4の権力と言われるマスコミの影響力は甚大で,テレビ,インターネットが発達してもなお,新聞のインパクトは大きい。本書は新聞報道における誤報・虚報に焦点を当てる。類書と異なる点は,単に事例の解説のみならず,何故,誤報・虚報が生じるのかについて,新聞社が抱える体質を検証し,構造的な問題であるととらえ,今後の対策を示したことである。特ダネ競争の裏に記者や取材陣の出世欲,会社としては読者獲得の意識が働く。
著者は長年,新聞記者,整理部を経験しているだけに,取材陣,編集局幹部,会社全体の微妙な立場を肌で感じている。これは本文の中からもうかがい知ることができる。本書ではまず,平成時代の朝日・毎日・読売の誤報を取り上げる。発生から善処の経緯を概括する。続いて松本サリン事件での犯人視に関する問題点を総点検し,新聞各社の対応のまずさを報告する。次に昭和・戦後期の4つの誤報を取り上げ,防止策に話が続く。編集局,制作サイドの問題点を踏まえ,報道の質の向上,木鐸(ぼくたく)たるための提案へつながる。
(C) ブッククレビュー社 2000