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紙の本
新田次郎原作・横山光輝の名コンビが,先代に対し暗愚な2代目とされる勝頼の固定された実像にせまる
2000/11/17 06:37
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投稿者:だち - この投稿者のレビュー一覧を見る
信玄が日本最強の軍団といわれるまで育てあげた武田軍団がどうしてこんなに簡単に亡んでいったのか
勝頼が悪かったのか
御親類集が悪かったのか
それとも側近が悪かったのか
それを見続けてきた甲斐の山々は今も黙して語らない
〜三巻より〜
三方ケ原の戦いで徳川家康を震え上がらせた武田信玄,そのとき52歳。戦国最強軍団は2代目武田勝頼に引き継がれる。
しかし,カリスマ的存在を失った武田軍はその後10年をもって滅亡を余儀なくされる。
3年間は自らの死を秘めて置けと遺言を残した父信玄だが,戦国最強軍団を引き継いだ武田勝頼は,美濃・明智城,三河・足助城,遠江・高天神城を次々と陥していく。
「代替わり飛ぶ鳥おとす御威勢は勝頼ほかになしと見えたり」とまで歌われた2代目勝頼。しかし,その後,長篠の戦いで戦争革命を起し天下布武をめざす織田信長と対峙する。馬防柵と三千丁の鉄砲の前には,戦国最強と恐れられた武田騎馬軍団はもはや負の遺産でしかなかった。
織田・徳川連合軍の罠にはまり,無謀にも突撃を敢行する。それは死に場所をもとめているかのようにも…。
毛利や上杉のように一大名として生き残るのではなく,あくまでも覇権にこだわり決戦に向かう勝頼は決して凡将ではなく潔くも見える。
信玄没後10年で武田は滅ぶ。わずか10年とみるか。それとも,領土を拡大し10年間,織田・徳川の前に一歩も引かなかった勝頼は立派とみるか。
新田次郎原作・横山光輝の名コンビが,先代に対し暗愚な2代目とされる勝頼の固定された実像にせまる。