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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:1992
  • 出版社: 小学館
  • サイズ:21cm/194p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-09-179141-7
コミック

紙の本

三好さんとこの日曜日 (Spirits neko comics)

著者 三好 銀 (著)

三好さんとこの日曜日 (Spirits neko comics)

税込 1,068 9pt

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紙の本

妙なことでも二人でやればイベントに!

2002/03/12 20:31

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:よしたか - この投稿者のレビュー一覧を見る

 子どもがいない比較的若い夫婦、というのはどうもいつまでも学生気分がぬけないようなところがあるのかもしれない。テンションがあがり続ける怒濤の恋愛期が終わっても仲がいいのは、友だち同士になっているからだろう。

 二人で暮らしていると、相手の妙なクセや性格に気づいてしまったりする。結婚式に行くのがめんどうだ、と言っていながら、夜中にこっそりスーツを着てみるダンナ。そしてその行動を見抜いていておちょくる妻。もう、ほとんど無敵のコンビネーションができあがっている。

 また、毎日の暮らしのなかでは、われながらなんでこんな変なことしてしまったんだろう、ということがある。なぜやったのか、自分でもわからない。とうぜん他人から見たら、なお、わからない。そして誤解をまねく。妙なことから風呂場で大騒ぎしているダンナを見て、たまには一緒にお風呂に入りたいのかな、とかわいい勘違いをする妻。二人でいれば、日常生活のなかのこういう平和な誤解とすれ違いは、レクリエーションのレベルに達しているのだろう。

 もちろん積極的に二人で奇妙なことをすることもできる。妻が簡単な双眼鏡で遠い家を覗いている。逆に向こうからはこちらはどう見えるんだろう、と考える。考えるだけでなく、夫を誘って実行してしまう。わざわざ目印となる赤い布を窓にかけておいて、双眼鏡で見たあたりへ歩いて行って、今度は双眼鏡で自分たちの部屋を覗いてみるのだ。自分はこのエピソードが好きだ。まあ、べつにどうってことのない結果になるだろう、というのは見えている。実際に大したおもしろいことにはならなかった。けれども、なんてことのないくだらないことでも、二人でやるとイベントになるのだ。だから二人でいる意味がある、ような気がする。

 最初はべったりとベタがぬってある絵に違和感を覚えるかもしれない。なんだか暗い感じがするし。けれども、中身は大違いだ。ほのぼの、というわけでも、癒し系というわけでもないのだが、思わずくすりと笑ってしまうようなマンガだ。

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