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全3編はずれなし!狂気に満ちてます、すごいテンション。中でも「イエローダスト」は群を抜いた狂気!嗚呼、人間て怖い。
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なんて重苦しい作品なのでしょう。「憎しみ」「苦しみ」といった悲しい題材を、これでもか!というほどに料理したような印象を受けます(そして登場人物の誰もが救われません)。ちなみに表題作以外の「悪魔の開幕」と「イエローダスト」も最終的な救いがまったくなく、終始人間の負の部分が強調されて描かれています。ずばり、重い一冊…。
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チャンピオンのダイモンズの最終回がびっくりで気になって借りて読みました。最終回どころか内容も全然違っててもっとびっくり。手塚の方が悲しいカンジの物語ですね。
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設定の甘さは目立つが、個人的にマフィアネタは好き。オカルト的というよりは、もっと本質の意識の表象化を描いたのではないでしょうか。他作品でもそうだが、顔の描き分けがうまくもないのに、キャラの髪をすぐ伸ばしたりするのがかわいらしい。いい人だ。
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三作とも人の根底にある悪を鮮烈に描いている。「鉄の旋律」人の憎しみは無意識下で脅威となって形になる。ある人が言っていた、旋律は戦慄でもあると。全くその通りだ。「悪魔の開幕」理性の麻痺した日本の在り方を真っ向から問う作品。「イエロー・ダスト」狂気とは、人間が生まれながらに持つ凶器だ。とても短いながらも、痛烈で残酷だ。
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両腕切断された恨みを超能力で復讐とか恐怖政治から救うため首相暗殺とかダークなジャンルを扱った巨匠の短編集。
救いがないというか暗澹たる気分にさせる手法はさすがです。
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2012年7月20日読了。手塚治虫の短編漫画3編を収録、質量ともメインは表題作の中篇だが、この中篇の出来がすばらしい。マフィアの掟を破ってしまい両腕を切断された主人公タクヤがマフィアの構成員であり妹の夫でもあるエディに復讐を誓う話なのだが、凡百なミステリ小説・映画であれば強敵の襲撃をかいくぐりながらタクヤがいかに目的を達せられるか?それとも失敗するか?に主眼を置くところ、この作者の着眼点はすごい。奇妙な謎が明らかになり、各登場人物の立場が明らかになり、こんがらがった状況がどう解決するか・・・とハラハラしたところにこのオチ!これは面白かった、さすが漫画の神様。短編2本もハードボイルドな余韻を残し、作者の社会派の視点も感じさせられ読み応えがあった。
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マフィアに両腕を奪われた主人公が手に入れたのは「超能力で動く義手」だった。
憎しみの込められた義手は復讐に燃え、主人公の意図せぬ行動に出てしまう…。
義手やマフィアといったハードボイルドな内容ですが、根幹には憎しみや赦し、戦争などがテーマとして描かれています。
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短編四作が収録されています。
表題作の「鉄の旋律」が一番面白かったです。
憎悪によって【鉄の腕】をコントロールし、復讐をする話。
ラストシーンにぞくっとしました。
(2012.12.19 読了)
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漫画を嫌う母から貰った本です
なんか家にあったから、らしいです
初めて読んだときは猟奇的なシーンのところで
ひるんだ覚えがあります それでも何かに惹かれて 読み進めました
その時の私の手塚さんのイメージはアトムやBJだったので
全部読み終えて大変イメージがガラッと変わりました
3本入ってます 読んだ後はとても変な気分になるでしょう
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義手が勝手に動いてしまう「鉄の旋律」、暗殺を目論む「悪魔の開幕」、人質の児童たちをえがく「イエロー・ダスト」の3作が収録されている。どの作品も最後の1コマまで気が抜けない。/“ゆるす”ということの難しさ。言葉でゆるすといっても無意識下で憎んでいたのならそれは表に出てきてしまうものかもしれない。復讐の先にあるのは自滅ばかりで、しかし当然その復讐にはそれなりの道理があり、ところがその道理さえ偽りであったり……。/漫画家・水野英子の解説はそれらの作品とまるで不釣合いなやさしいものだったが、少し感動した。
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2009年3月30日読了。
The best 3 stories ってことですけど、そうなの?
短編3本。どれも妙に怖いというか後味があまりよろしくないというか。
「鉄の旋律」マフィアの息子と知らず、友人エディに妹アリサを嫁がせた壇タクヤ。悲劇の始まり。結束の固い一族の一人を銃撃の犯人だと通報したことから、裏切り者と呼ばれる。両腕をもがれ、見知らぬ町に放り出され、苦しみながらも一族に復讐を誓う。ある場所でPKの研究をしている博士と知り合い、義手をPKで動かせるまでに。そしてあるとき義手が勝手に動き出し……。
これ少しは明るいほうの話かも。他の2編もなんというか、ドロドロだし未来がないし、本当にあの手塚先生の作品? と思ったけど、たしかにそうなんでしょう。1972年から74年。ブラック・ジャック前後の話だから、いろいろ大変だった時代の作品。そういう話もあるんだなってことで。
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1994年刊。「鉄の旋律」「悪魔の開幕」「イエロー・ダスト」の3篇。1972年~74年での掲載短編。山椒というには辛すぎる、皮肉というには苦すぎる読後感。復讐劇で括られるのだろうが、戦争(ベトナム戦争)・覚せい剤という背景、対米従属への皮肉、日本国内の暴力主義的支配傾向への警鐘、死よりも大きな痛みをカリカチュアした作品など、いずれも一筋縄ではいかない。最近、特に、「手塚治虫」を目にしたら、出来るだけ入手しようとしているが、その作品群の膨大さ、質の高さに眩暈がするほど。今更ながら著者の偉大さに感動している。
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人間の執念が念を起こし、超能力を生み出す。
それはオカルティックなものではなく、現実のものなのである・・・
と、いうことをとても説得力あるように描いている。
最後のセリフが悲しすぎる。
私ならイケたぞ?マジで。
と中二病っぽく毎回思う。
悲しいので -1点
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暗い話が多かった。
解説を書いた水野英子の手塚作品への愛、手塚治虫への尊敬の気持ちが伝わってきた。
解説を読むだけでも価値がある。