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花の名の姫君 (秋田文庫)
花の名の姫君
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紙の本
歌舞伎の楽しさを少女マンガにした作品
2001/04/30 22:37
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:emis - この投稿者のレビュー一覧を見る
木原敏江さんのマンガを読むとき、いつもワクワクしてしまう。それは少女漫画でしか出来ないような夢のようにロマンチックな世界だったり絢爛豪華な世界をたっぷり楽しませてくれるから。
この「花の名の姫君」は、鶴屋南北を少女漫画に仕立てた作品。奇想天外な物語に、美女のお姫様や二枚目のお尋ね者、起伏にとんだ物語が華麗な画風で展開してとても楽しい。本物の歌舞伎もそれは華やかで美しく楽しいものだけど、少女漫画でこんなに華麗に見せてくれるのは木原敏江さんならでは。楽しめます。
電子書籍
歌舞伎のコミカライズ
2018/07/08 23:30
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:pope - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタばれあり。
木原さんの美しい姫君や若様を堪能できます。
歌舞伎原作なので結構トンテモ展開だったりしますが、木原さんだからこそマッチしてるというか。
紙の本
お勉強のつもりで読んじゃだめ。
2003/04/08 20:02
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:松井高志 - この投稿者のレビュー一覧を見る
和物少女マンガの第一人者・木原敏江さんが歌舞伎を漫画化したもの。「桜姫」「鏡山」「権八小紫」「鳴神」の4作品(もちろん、マンガとしてのオリジナルタイトルがそれぞれについている)。舞台をまんま絵に描いただけではなく、筋やキャラクターに木原さんのアレンジが施されていて、良い読み物がすべてそうであるように、読者を心地よく遊ばせてくれる。
引き合いに出して悪いが、たとえば、大和和紀さんの「あさきゆめみし」を読んでも、「源氏物語」を読みたいとは思わない(思った人、すみません)。この本は逆で、歌舞伎台本なんかを読むよりも、「舞台を観てみたい」という気持ちをはるかにそそる。それによってオリジナルを味わってみたいし、その後でこれを再読して、木原さんの「仕掛け」の楽しさがより鮮明になるという楽しみもあるからだ。中公文庫の「マンガ日本の古典」の「雨月物語」は、どうも原作のテイストが勝ってしまって(ネタの性質から言って当然か)木原ワールドになっていなかったような気がして残念。
秋田文庫のコミックは遺憾ながら初出が明記してない。また、作者プロフィールに、生年を表記してあるのも、女性作者に対する礼儀としてはいかがかと思う。全体にデザインももうちょっとがんばって欲しい。