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商品説明
世の中に存在した、凡人には計り知れぬ破天荒な生き方をした狂人=天才とはどのような人々だったのか。ダリを天才画家に仕立てた奇女ガラ、ジャンキーの詩人・画家・役者アルトーをはじめとする人々のパワフルな生き方を紹介。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
安原 顕
- 略歴
- 〈安原顕〉1939年東京都生まれ。早稲田大学文学部仏文科中退。『マリ・クレール』『リテレール』等の編集長を経て現在、フリーに。著書に「「乱読」の極意」など。
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紙の本
8月3日今日のおすすめ
2000/11/16 16:01
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投稿者:bk1 - この投稿者のレビュー一覧を見る
人は何のために生きるのか。難しい問題だ。まあ平たく言えば、「好きなこと」をして生涯「おまんま」が食えれば、言うことなしだろう。しかし、そう考える人間は、ほとんど皆無に等しい。なぜか。「好きなこと」がないからだ。特に日本の若者に、その傾向が強い。要するに超貧乏国日本では、まず「食えること」が最優先されるからだ。そのためにブランド校に入るべく、日々塾漬け、塾惚けとなり、社会人になった頃には早くも腑抜けの極、脳死状態となり、日本が崩壊寸前でも、気づきもしない。
そうした脳死野郎らに「好きなこと」に淫するとは、どれほどの至福かを教えたく、例によって余計なおせっかいで本書を書いた。とはいえぼくの狙いはさらに深く、本書で取り上げた4人を取ってみても、「至福」などほんの一瞬、誰一人、ハッピーな人間はいない。このことも書きたかった。ガラ、ダリの晩年は金惚けと色惚け、アルトーは狂死、バタイユは終生貧乏、大金持のホモ作家は破産の上に自殺だ。とはいえ繰り返すが、彼らは間違いなく「至福の瞬間」を味わっている。いまの爺婆になど何の期待も出来ぬが、少なくとも10代、20代の若者は、ここ10年かけて「好きなこと」を見つけ、残る10年間、それに思いっきり賭けて欲しい。もし失敗しても、勤め人など、それから後でも出来るからだ。
ぼくはこの『畸人・怪人伝』、若者を鼓舞するつもりで書いたつもりでいる。是非、読んで欲しい。(安原 顕)
『畸人・怪人伝〜シュルレアリスト群像 』(双葉社)
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世の中に存在した、凡人には計り知れぬ破天荒な生き方をした狂人=天才とはどのような人々だったのか。ダリを天才画家に仕立てた奇女ガラ、ジャンキーの詩人・画家・役者アルトーをはじめとする人々のパワフルな生き方を紹介。