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紙の本
タイムトラベルのスケールは大きいが。
2002/04/18 15:41
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投稿者:やすみつ - この投稿者のレビュー一覧を見る
TVシリーズ外のオリジナル小説。空間的にはるか彼方から旅する彼らが、今回は時間的な大移動を行う話。億年単位だから、桁違いのスケールである。
時間を股に掛けた世界設定も、なかなか興味深い。アシモフの「永遠の終わり」を連想させるものであったが、(私の感想としては)それには及ばない。スケールを大きくしさえすればよいというところも無きにしもあらずで、SFとしては細かい所の詰めが甘い感じが残る。一応破綻なくまとまっていたとは思うが、例えば、タイムパラドックスとパラレルワールドの話もなんだかお手軽で浅いような気がしたし、脱走を企てても時間を遡って未然に阻止されてしまうというのに、再三試みる彼らはどうかと思う。
ハードなタイムトラベルSFではなく、おなじみのキャラクターが、それぞれ活躍するということを期待して読むのが正しい読み方だろう。その方向なら十分楽しめる。