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商品説明
デジタル技術の進展によるインターネットの急速な普及によって、身の回りの情報が、一つのネットワークに収束されつつある。そんな時代の中、世界有数のIT・ネット企業を目指すソニーの戦略とはいかなるものかを明かす。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
八木 勤
- 略歴
- 〈八木勤〉1947年静岡県生まれ。横浜市立大学大学院経営学部研究科修士課程特別研究科修了。上海交通大学客員教授等を務める。東京新聞コラムニスト。著書に「これからどうなるコンピュータ業界」など。
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紙の本
IT革命の先頭ランナーであるソニーが打ち出した企業改革のこれまでと今後
2000/12/08 21:15
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投稿者:面澤 淳市 - この投稿者のレビュー一覧を見る
2000年の日本を象徴するキーワードの一つは「IT革命」である。国内のインターネット人口が1500万人を突破し,通販などのネットビジネスが一気に花開いたのがこの年だ。そんな中で登場した森喜朗政権は,ずばり「IT革命」を政策の目玉とし,ついにはIT基本法の制定にまで漕ぎ付けた。こうした森政権の一連のIT政策を後押ししているのが,ソニーの出井伸之会長を議長とする政府機関のIT戦略会議だ。
1995年に出井氏が社長に就任してからのソニーは,米国企業をモデルにした“IT型企業”への変身を急速に進めてきた。これまでの実績を振り返れば,それはAVメーカーという旧来の枠組みから脱して,新しい企業イメージを構築することだった。まずはインターネット周辺の機器(パソコンなど),サービス(プロバイダー),コンテンツ(音楽・ゲーム)といった事業を重点的に育て,将来的にはインターネット専業銀行などネット金融サービスにも参入する。それと並行してSCM(サプライチェーン・マネジメント)の導入などで,メーカーとしての機能もネット社会にふさわしいシステムに見直していく,というイメージだ。
バブル崩壊後の経済的な混乱の中で,出井ソニーが矢継ぎ早に繰り出す先進的な企業改革の数々は,大げさに言えば日本経済に一筋の光をもたらすものだった。出井氏がIT戦略会議議長に請われたのも,こうした実績があればこそ。しかし一方で,改革途上であるだけに,ソニーが具体的にはどのような形の企業になろうとしているのかが見えにくかったのも事実である。
(C) ブッククレビュー社 2000