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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2000.9
- 出版社: エクスナレッジ
- サイズ:26cm/335p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-7678-0094-3
- 国内送料無料
徹底解説Mini CAD VectorWorks 基本編 (エクスナレッジムック CAD徹底解説シリーズ CAD&CG magazine)
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紙の本
これ一冊でかなり実力がつく「VectorWorks」体験版CD-ROM付きのマニュアル本
2000/12/26 15:21
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投稿者:渡辺 一正 - この投稿者のレビュー一覧を見る
Macintosh生まれのCAD(コンピューターによる設計)ソフトウエアのうち,唯一生き残った「MiniCAD」。その後継として1999年にリリースされたのが「VectorWorks」だ。VectorWorksは,Macソフトらしい使いやすさと豊富な2次元作図機能,それに3次元CAD機能まで併せ持つ。主に建設分野の設計者たちを中心に広く親しまれており,インダストリアル・デザインや機械設計の分野にも徐々に進出している。
本書はCADを使った設計にこれから取り組もうとしている初心者向けに,VectorWorksの2次元作図機能について解説している。もちろん,読者はCADを持っていなくても大丈夫だ。添付しているCD-ROMにはVectorWorksの体験版(Windows,Macintosh)が入っており,本書で説明している図面データも同梱されている。約20万円のCADソフトを十分に触ってほしい。
その構成は,多くのCADマニュアル本とは一味違い,ちょっとした工夫が施されている。本来なら仕上げのお稽古となる「難易度の高い実務図面」が一番最初の章になっていて,この山を乗り越えると,各コマンドに関する解説が始まる順番だ。最初で挫折しそうな気もするが,読んでみると実に手取り足取り説明している。初めて触るCADであっても,着実に前に進めそうだ。もし,がむしゃらに進みたくない人は,後半の各コマンドの説明を読んでから,最初の章に戻ればよいだろう。
著者はこれまでMiniCADを自らの設計業務に使ってきた鳥谷部真氏。同氏は,Niftyの中にあるユーザー・コミュニティー「建築フォーラム」のマネジャーでもあり,MiniCADの解説本を執筆したこともある。そのためか,非常にていねいな解説が印象的だ。CADのエキスパートになると細かい用語や操作画面などの説明をある程度はしょってしまう傾向がある。しかし,同書ではそうした手抜きが少なかった。初心者が読んで,コンピューター用語やCAD用語などで戸惑ってしまう部分があまり見られなかった良書だと言える。ただし,2次元作図機能だけでなく,3次元CADとしての使い方について少し触れてもらいたかった。
(C) ブッククレビュー社 2000