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商品説明
プラスチックは生産量が容積比で鉄鋼の生産量と比肩できるようになり、重要な素材に成長してきた。プラスチックの性質、成形加工方法、プラスチック業界を取り巻く問題などについてまとめる。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
プラスチックの基礎から種類と性質,成形技術,環境問題まで幅く分かりやすく解説した入門書
2000/12/28 12:17
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投稿者:相良 岩男 - この投稿者のレビュー一覧を見る
プラスチックとは高分子物質(合成樹脂)を主材料とし,人工的に有用な形状に作った成形品である。樹脂という言葉の起源は1000年以上前から使われた塗装や紙の添加剤としての松脂からだという。現在は低分子(モノマー)から合成により高分子物質(ポリマー)を作っている。
20世紀の前半は鉄鋼によって支えられてきた重厚長大型だったが,後半はプラスチックを用いた軽薄短小型へと大きく変化してきた。これを支えてきたプラスチックは鉄鋼や非鉄金属とともに今や産業界に不可欠な基幹的素材として,住宅まわりから自動車や家電,通信情報機器など多分野に採用されている。もはや人類の日常生活はプラスチック無しでは成り立たない。応用が多岐に及ぶため,プラスチックの種類は多く,その性質は千差万別。1961年の生産高は僅か69万トンだったが,1999年には1457万トンに達した。プラスチックの生産高は比重換算すると鉄鋼の生産高に匹敵するまでに成長してきたのである。
だが,ここに来てプラスチックによる大量生産・大量消費・大量廃棄による地球環境の破壊,さらに生態系に対する影響など環境破壊が大きな社会問題としてクローズアップしてきている。特に問題なのが海洋・土壌放棄問題や添加剤,難燃剤問題,それに環境ホルモン問題などである。開発と環境問題を如何に両立させるかが今後の課題となってきた。
著者はこのプラスチックに関し数多くのセミナーを経験しており,この経験をもとに本書はプラスチックに関する基礎,種類と性質,成形技術,二次加工技術,さらに環境問題,安全性まで幅広い分野について平易に記述している。内容は次の通りである。
第1編:プラスチックの基礎,第2編:プラスチックの種類と性質,第3編:各種プラスチック,第4編:熱可塑性プラスチックの成形技術,第5編:熱硬化性プラスチックの成形技術,第5編:二次加工技術,第6編:プラスチックを取り巻く環境問題と安全性問題
本書はプラスチックに関係する技術者,仕事上で何らかの関わりを持つ関係者にとってその概要を理解する上で最適な入門書である。
(C) ブッククレビュー社 2000