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子どもの疑問からはじまる宇宙の謎解き 星はなぜ光り、宇宙はどうはじまったのか? (ブルーバックス)
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紙の本
子どもの発する素朴な疑問。この本質的な問いに,どう答えるのか。宇宙論の最新研究成果を平易に紹介
2001/01/07 18:16
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投稿者:木村 智博 - この投稿者のレビュー一覧を見る
宇宙時代と言われる昨今,老若男女,宇宙への夢を膨らませる。宇宙論がブームになり,多くの関連書籍が刊行されている。天文学から宇宙論,惑星科学,さらには宇宙生物学など,幅広い。一般書から専門書,さらに写真集まである。子ども向けに書かれた書物も目にする。ここで取り上げる本書は,子ども達が日頃から思っている素朴な疑問を集め,これが実は宇宙を理解するための大前提なる,とのスタンスで書かれている。宇宙を理解すること自体,至難の業である。天文学や惑星科学,さらには物理学などを学ぶ学生でさえ,また,研究者にしても,同様である。
宇宙はどのようにして始まったのか,太陽系の行く末は,ブラックホールにしても未解明の部分が多い。この難問に本書は答えている。つまり,宇宙の謎解きである。第三者である新聞社の科学部記者が関わっているので,研究者にとっては当たり前の事項を徹底的に質問し,答えを見付ける旅に出ることが出来る。一般向けとは言いながら,原点に立ち返る意味で,学生や若い研究者にも一読を薦めたい。
本書は10章構成で,まず,星はなぜ輝いているのかを考える。星の色が違うのもなぜだろうか。うまく説明出来るか不安になる。続いて,星の一生を探る。星の最期にも派手なものと寂しいものがあるそうだ。3章ではブラックホールの謎に迫る。巨大なものからミニまで多種多様,とのこと。4章は太陽と太陽系に焦点を当て,この広い宇宙空間でも,地球のように生命体が活発に活動する星は希有である,と説く。
5章においては天の川と銀河の謎に触れ,そもそも,暗黒物質とは何かについて問う。6,7章は物理学的な項目が扱われ,光の謎,宇宙からの贈り物に関する事項を整理。「明るいだけが光じゃない」,「光りにも色々ある」,とのフレーズに引き込まれる。以下,宇宙論に関連し,宇宙の始まり,宇宙の年齢,宇宙の階層構造などを説明する。巻末の参考文献の紹介は懇切丁寧。
(C) ブッククレビュー社 2000