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- カテゴリ:一般
- 発売日:2000/09/01
- 出版社: 医学書院
- サイズ:21cm/214p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-260-33088-8
紙の本
気持ちのいい看護 (シリーズケアをひらく)
著者 宮子 あずさ (著)
【毎日出版文化賞企画部門(第73回)】「看護を語る」ブームへの違和感を語り、看護婦はなぜ尊大に見えるのかを考察し、専門性志向の底の浅さに思いをめぐらす。看護をすることに疲...
気持ちのいい看護 (シリーズケアをひらく)
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商品説明
【毎日出版文化賞企画部門(第73回)】「看護を語る」ブームへの違和感を語り、看護婦はなぜ尊大に見えるのかを考察し、専門性志向の底の浅さに思いをめぐらす。看護をすることに疲れた人に贈るケア論。【「TRC MARC」の商品解説】
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書店員レビュー
「患者の望む看護」=...
ジュンク堂書店吉祥寺店さん
「患者の望む看護」=「看護師の望む看護」
一見すると当たり前のようにも感じられる図式を、宮古あずさが現役の看護師として考察する。
患者が気持ちいいと感じる看護が果たして看護師にとっても気持ちのいい看護となっているのか、という疑問から出発し、
看護師という職業の社会的立場、看護を仕事とするということの責任、果ては白衣の着用義務についてまで、
様々な「看護」の側面を見つめながら、「看護すること」の意味を探り続ける。
看護業界の暗部にメスを入れるだとか、ズバッと斬るというわけではない。
「私の主観ですが」「私が語るのはおこがましいのですが」一つ一つ丁寧に断りをいれながら問題に向き合っていく。
この本で前書きから後書きまで徹頭徹尾貫かれているのは、「看護を語る」ということに対する過剰なまでの配慮と、ひたむきな真摯さである。
紙の本
看護する立場から看護の意味を探り,よりよいケアをめざす。自責的でまじめな同業者へのメッセージ
2000/12/26 15:30
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:原 明美 - この投稿者のレビュー一覧を見る
看護婦のキャリア13年の著者はすでに何冊かの「ケア論」を著しているが,本書は「自分にとっての看護することの意味」を探ることを軸に,看護婦がものを語りにくい医療風土や自己規制への考察から始まって,看護婦の服装が禁欲的なわけ,看護以前の患者の問題,医療ミスはなくせるかなどなど,多くの事柄にあくまで現場から,そして自分自身のつぶやきから肉薄を試みている。独特の文章ははじめのうちは少々とっつきにくいが,「ひとことで言えないものはひとことで言わない」とする著者の姿勢に沿って読み進むうちに一気に読みやすさへと変わる不思議な魅力がある。
秀逸なのは「コンビニ・ケイタイ時代のケア」の部分だ。摂食障害は24時間食物が得られるコンビニあってのケースが多いとか,携帯電話の普及でナースコールで看護婦が飛んでこなかった時の患者のキレ方はさらに尋常でなくなる可能性があるなど,看護から見た社会と人間の“今”を鮮やかに伝えている。
(C) ブッククレビュー社 2000