「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
- カテゴリ:小学生
- 発行年月:2000.9
- 出版社: フレーベル館
- サイズ:22cm/149p
- 利用対象:小学生
- ISBN:4-577-02137-4
読割 50
紙の本
ふたご前線
島田酒店の看板娘は、ふたごの小学生の真秀と真澄。どちらも個性豊かな女の子と思って読みすすめていくと…。かなしい事故の記憶から、かけがえのない自分の物語を生きようとするまで...
ふたご前線
ふたご前線
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
島田酒店の看板娘は、ふたごの小学生の真秀と真澄。どちらも個性豊かな女の子と思って読みすすめていくと…。かなしい事故の記憶から、かけがえのない自分の物語を生きようとするまでの真秀の姿をていねいに描く。【「TRC MARC」の商品解説】
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
自分らしく生きなはれ
2000/10/31 16:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:のんちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
島田酒店にはふたりの看板娘がいます。真秀(マホ)と真澄のふたごの姉妹です。
ふたりは一卵性双生児ですが、性格も好みもまるで違います。
ショートカットの好きな真秀とロングスカートの好きな真澄。
唯一の一致点は ふたりとも自分たちの名前が、気に入っていることです。
ある日、その名前の由来を知ることに……。
酒飲みのおとうによると、「酒飲みには2種類ののんべえがいる」のだそうです。
大手メーカーの酒しか飲まないのんべえと大手メーカーの避けは飲まないのんべえです。
おとうはもちろん後者です。
おとうの飲み友達の坂下さんという元教師の小説家がいます。この人ものんべえです。
—私はこの坂下さんは作者の分身じゃないかと思っています。高科さん、図星ですか。
その人が、真秀は三重県、真澄は長野県に蔵元がある清酒の名前だと言いました。
なかなかの美酒だそうです。
でも、酒の名前を娘につけるなんて!!
絶対に許せない。おとうを問い詰めることに……。
こんなふうに はじまりは軽妙なスタートでした。けれど 読者はこれがニコニコファミリーの話でないことに 徐々に気づかされそうです。
ある日、ひとり暮しをしていた真秀のおばあちゃんが急死しました。死後、真秀あてに
おばあちゃんから手紙が届きました。
「真秀はんは、自分の身たけなりにいきなはれ。もう真澄はんのことは忘れなはれ。」
真澄を忘れる?どうして?!
おばあちゃんの言葉に隠された以外な事実。避けて通れない現実。
現実のありのままを受けとめることの苦しさ。真澄ははたして……。
秋の夜長、読んでみてください。読了後「のんびり 豊かに生きなはれ。」という
おばあちゃんの声が、あなたにも届くはずです。
児童書・絵本トップページへ