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紙の本
『坂やったら誰にも負けへんッ!!』
2002/08/16 17:07
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投稿者:豆鉄砲 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「どうして山に登るのですか?」と訊かれて「そこに山があるから」と答えたジョージ・マロニー(登山家)は有名。
では、本作主人公・野々村 輝(テル)が「どうして山の登るのですか?」と聞いた場合、テルはどう答えるだろうか?
テルならきっと、「そこに坂があるからや」とそっけなく答えるのかもしれない。
本作主人公・テルは、関西のとある坂の多い町で育つ。自転車を買ってもらったうれしさに、歩いたほうが早い坂道を、来る日も来る日も登り続ける。
そんなある日、いつものように坂を登っているテルを横を、軽々と追い抜かして頂上に向かってしまうライバル・由多比呂彦(ユタ)が現れる。
自転車がすべてだったテルに、敗北の二文字を加え、ユタに対してのリベンジに燃えるテルは、ユタが進学するという横浜の自転車部のある高校に入学を決める。
本書を読んでいると、自転車のペダルがこぎたくなる。なぜだか分からないが、テルやユタのように走ってみたくなり、いてもたってもいられない。真夏でも、真冬でも、とにかく風を切って走ってみたいと思わせてくれる、男達の熱き自転車ロードレスの戦いを描いた傑作。