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サギサワ@オフィスめめ (角川文庫)
サギサワ@オフィスめめ
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紙の本
博徒作家サギサワの真実の姿に迫る一冊!
2001/03/25 00:49
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:澤木凛 - この投稿者のレビュー一覧を見る
なにげなく読み始めたこの本、実はとてつもなく面白い。まさに一本やられたという感じ。鷺沢氏は小説家、昔は美人女流という肩書きであったが今やバツイチ・博徒作家である。その氏の毎日を日記として綴り、さらにそれをWEBに載せているのが彼女のホームページ「office Meimei」である。で、この本はその日記を文庫にしたものだ。まあ形態は微妙に違うけど森博嗣先生の「すべてがEになる」と同じである。両者に共通しているのは作家の「いま」が見事に切り取られている、という面白さだろう。
この本何が面白いかって、鷺沢氏のとんでもない生活がのぞき見出来るところが一つ。とにかく氏は「飲む、打つ、書く」なのだ。酒を飲んでいるか、麻雀を打っているか、さもなくば仕事をしているかのどれかで生活が構成されている。ううう、凄い。オヤジ化もかなりしている。我々の比ではない。だが、それだけではこんなにも大絶賛はしない。実際、この本の前半は読んでいて退屈なところも多い。ところが後半になると俄然面白くなる。それはわたべ嬢の登場によるものだ。
このわたべ嬢は普通のOLなのだが、縁あって鷺沢氏のホームページの管理人をやっている。縁というのは行きつけの雀荘が同じだったというこれまた強烈な縁であるが、そこで見そめられてしまったわたべ嬢は鷺沢氏のホームページをつくることになった。最初は氏の日記がこのWEBのメインであったが、そのうち管理人わたべ嬢が裏ページをつくり、いつのまにかそれが鷺沢氏との交換日記の場所になったのだ。この裏のページが抜群に面白いのだ。良質のかけあい漫才というか、鷺沢氏のいい味が実によく引き出されている。まさに天の配剤とはこのことだ。
作家の日常の臨場感・生活感を感じることが出来るのは、まさしくこのわたべ嬢という触媒があってこそ。二人の軽妙なやりとりがWEBという独特の場を借りて見事に作品に仕上がった。この本を読んで、鷺沢氏のWEBの虜になった人も多いはず。作家・鷺沢萠の新たな一面を見ることが出来る貴重な一冊である。
紙の本
鷺沢萠の公式サイト、日記は毎日更新(気概だけ)
2001/12/19 02:12
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投稿者:エッセイ - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本はもとよりワールドワイドに縦横無尽、18歳でデビューした、いにしえの美人作家めめさんの、博打、酒、男、女…!
エネルギーありあまる天真爛漫な毎日を自らが赤裸々に大公開。