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商品説明
油そのものを悪者にする風潮さえあるなか、油を栄養学的観点から正しく捉え、どのような油をどれだけ食べればよいのかなど、市民の間で関心が深い脂質を巡る諸問題をわかりやすく解説する。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
菅野 道広
- 略歴
- 〈菅野道広〉九州大学大学院農学研究科博士課程修了。現在、熊本県立大学学長。
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紙の本
どのような油をどれだけ摂取すればよいのかを,油脂栄養論から解説する。油脂の栄養,生理機能なども紹介
2001/01/25 12:16
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投稿者:石田 洋子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
油は,健康を阻害する悪者だと考える人が多い昨今,油が我々人間にどのような効用をもたらすのか,という情報が少ない。本書は,油がどのような栄養や生理機能を持つのかを明らかにした上で,油の取り方を栄養学的観点から提案している。
第1章「油とは」では,ナタネ,トウモロコシ胚芽(はいが)や大豆などから油が作られたことや油の種類と性質などが明らかにされ,第2章では,エネルギー源,体内では作れない脂肪酸=必須脂肪酸の役割,脂溶性ビタミンの運搬や吸収など,油の栄養機能が示されている。第3章では,リノール酸を含む不飽和脂肪酸など脂肪酸に焦点を当てる。第4章「どのように油をどれだけ食べたらよいのか」では脂肪所要量,つまり摂取量について,述べている。第5章は,最近話題の遺伝子組換え油脂を解説し,第6章は,ゴマ油に含まれるセサミンをはじめ,油の機能成分について解説している。第7章は,食事全体面から考えた,ふさわしい油の取り方を提案している。エピローグで「食生活を日本型に維持し,おいしく楽しく食べる」,そして「ほどほどの摂取こそ健康の素であろう」とまとめられているが,ほどほどを見極めることが難しい。バランス良く食事をすることこそ,大切なのであろう。
(C) ブッククレビュー社 2000