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商品説明
「逆さ合併」で勝ち「相続税」で負けた、田中角栄・真紀子の国税局との「25年戦争」。戦後日本が生んだ最も魅力的な政治家・角栄の「逃税の天才」というこれまで語られることのなかった顔を浮かびあがらせる。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
立石 勝規
- 略歴
- 〈立石勝規〉1943年青森県生まれ。東北大学卒業。毎日新聞社論説委員。著書に「児玉誉士夫のダイヤモンド」など。
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紙の本
歴代首相の人気投票では今も1,2位を争う田中角栄。税務の天才でもあった希代の政治家の逃税ドラマを描く
2001/01/31 18:15
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投稿者:和田 正光 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネーミングが実に絶妙である。節税でも脱税でもない「逃税」。合法と違法の狭間を駆け抜けて追手に影も踏ませなかった天才の足の速さ。逃げ道の隅から隅まで知り抜いていたその周到さ。田中元首相と国税当局の戦いというこのドラマは、元首相の死で一旦未完に終わったが、相続税という形で後に終幕を迎えた。著者は綿密を極めた取材と鮮やかなドキュメンタリータッチでこの複雑なドラマをものの見事に再現し,解明して見せてくれる。
これはただの税金闘争話ではない。昭和から平成にかけての大激動期の社会政治史の重要な一齣である。主役は列島改造論の田中だが,もう一人の裏の主役はやがてバブルに至る日本経済の高度成長そのものであったのかも知れない。この環境と,高度成長の申し子というべき田中のどちらが欠けてもこのドラマはなかった。「田中の真似をしたら火傷するよ」という警告が役に立つ程の人は今少ないだろうが,ドラマの教訓は深く重い。
(C) ブッククレビュー社 2000