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紙の本
なぜあせる急がなくてもとれるのに
2002/07/04 11:29
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投稿者:若月はるな - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんと育児は成果の見えにくい労働であることか。
子どもは食べ物の好き嫌いだの、おかたづけをしないだの親の頭を痛めさせる。だから、親はどこかで区切りをつけて、自分のガンバリの成否を確認したいのではないだろうか。
子どものオムツはずしもそのひとつ。
しかし、はずれるのが早くても、それはそれで大変なのである。出かけた先々で「シッコ出る〜」と叫ばれてごらんなさい。北海道の片田舎に住む我が家の場合、それが野っ原なら、ちょっとオシリを出して済ませてしまうものの、乗り物やデパートでは大変だ。
本書では、奮闘するママたちの苦悩と成功談が60例ほど紹介されている。2,3日ではずれてしまう子、何ヶ月もかかる子、ママたちの手間と時間とストレスのせめぎあい……。あ〜、オムツをしていたときの方が楽だった、ハイハイしていたときがよかった、と、つい思ってしまう。それに「30分おきにトイレに連れて行きなさい」だの「一歳の誕生日にはずさなきゃ」だの、退役ママ世代の信念にも近い忠告にふりまわされる。
これからトイレトレーニングにかかわるママ、または泣き泣き床を拭いているママ、焦らないでください。服や肌着は洗濯機が洗ってくれるし、床のオシッコは雑巾で拭けばいいんです。20分でいいから、お茶を飲みながらいろんなママたちの激闘ぶりを読んで下さい。一年たったら、あなたも笑顔で思い出すことができるはず。