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商品説明
「eガバメント」とはIT革命により公共サービスなどの改革が進む海外において用いられている言葉である。eガバメントに関する国内外の動きと日本版eガバメントの考え方をまとめる。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
井熊 均
- 略歴
- 〈井熊均〉1958年生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科修了。創発戦略センター副所長、アイエスブイ・ジャパン取締役、ファーストエスコマネジャーを兼務。著書に「PFI公共投資の新手法」など。
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紙の本
地方自治体の役割が重要
2002/07/30 15:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:chita - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は既に電子政府・電子自治体関係の著書を複数書いているが、本書は日本におけるeガバメントにおいては地方自治体の役割が重要であるとして、地方自治体における電子自治体の取組例を多数示している。
その他外国の事例としては米国、オーストラリアの例を取り上げ、またeガバメントになった場合に住民へのサービスがどう変わるかを説明している。
紙の本
地方自治体のIT革新の具体像をわかりやすく図解。米国の先行事例も豊富に紹介
2001/02/23 00:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:蛇口 浩敬 - この投稿者のレビュー一覧を見る
eガバメントと言うと何かコンピュータ人間の世界,いや役所のリストラを意味するなどと敬遠されがちだが,本書を読むと,普通の人間でも十分に理解でき,かつこれからの時代に大いにマッチする前向きの手法なのだと納得いきそうだ。パソコン苦手族の中高年向けにも十分配慮してあるようで,そのような読み方をすれば楽しくなり,自分でも先頭に立てると自身がわいてくるのではないか。
著者は“IT化の目的は役所仕事を効率化,市民・企業の利便に寄与し,共同して責任を分担しあえる関係を構築する事にあり,IT化とはその手段にすぎない”と強調する。そこから従来型の業務がなくなっても“自治体が本来持っているソフト力を発揮して,全体として新しい本来業務が続出する”としている。
つまり地方自治体にとって,最小限の環境整備は不可欠なのだが,IT化自体は民間のツールを大いに活用(IT—PFIでよい),自らは得意分野のソフト構築と運営管理等に徹すればよく,それは例えば財政均衡の絶対条件下で,住民のどの意見を具現化していけるか,住民との共同責任分担で決定すればよいとしている。
この種の著作には,まず“IT革命ありき,その必然性と米国事例”の論調が多すぎるが,本書も読む人によってはそう受け止め,敬遠されるのを若干恐れる。上記本旨をしっかり持ち“あとは事務マター”と楽しく読んで欲しいものである。策定中の条例素案までホームページで公開(ニセコ町),“やりたいぞう”(宮代町),パソコン無償貸与(山田村),電子入札(横須賀市),エコマネー(草津市)等々我が村,町を考える際にも参考になる数々の本来的ソフトの集録がある。
いっそのこと,本旨にかかわる“地方自治体憲法”制定の動きと,地域活性化の一環としての“NPO,コミュニティービジネス”等を大きな幹として,e自治体の役割を位置付けるのも有力な一法との印象。いずれにせよ時宣を得た秀作,さらにわかりやすさ,広い層への説得力を狙う第二段を期待したい。
(C) ブッククレビュー社 2000