紙の本
原作の第三部から第五部まで
2020/07/22 15:54
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投稿者:弥生丸 - この投稿者のレビュー一覧を見る
原作の第三部マリユスから第五部ジャン・ヴァルジャンまで。原作もだが、物語が突然ジャン・ヴァルジャンとコゼットから離れ、マリユスの視点で展開する。初めて読む読者は少し戸惑うかもしれない。
父を自分から引き離した王党派の祖父に反発し、マリユスは家を出る。下宿先は偶然にも、かつてジャン・ヴァルジャンとコゼットが住んだゴルボー屋敷だった。さらに、隣人は身を持ち崩したテナルディエ一家。ある日マリユスは、テナルディエ一家を訪れたジャン・ヴァルジャンとコゼットを目撃する。
リュクサンブール公園で始まるコゼットとマリユスの恋。そのマリユスに想いを寄せる、テナルディエの長女エポニーヌ。ゴルボー屋敷でテナルディエの待ち伏せに遭うジャン・ヴァルジャン。そしてジャヴェールの再登場。物語の展開がはやい。縮約版なので、六月暴動の発生に至るまでの過程と、アンジョルラスら学生たちの描写が少ないのは些か残念である。
それでも、ジャン・ヴァルジャンを巡る物語を充分に味わうことができる。コゼットの幸福のために身を引き、命まで縮めてしまう展開は何度読んでも胸が痛む。真の愛情とは何かを問いかけてくる物語である。
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色々納得できました。ガブローシュがエポの弟だとは知らなかった。エポニーヌ、ああ無情…。切ないです。しかしそれよりも、ジャン・バルジャンの無情さが私の中でアップしました。
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真夜中に本読んで嗚咽するなんて人生初めての体験かも。
次の日は案の定目がまんじゅうに。
ジャンバルジャンという男の人生。
そして彼の生きた時代。
少年文庫とは言えあの頃読んでもきっとわからなかった色んな事が、じわりじわりと胸に突き刺さってきた。
大人にもお薦め。
私のように漢字の苦手な方には特に。
報われた彼の人生が、とてもとても嬉しかった。
‥でもこれ、名作ランキングで名作、ではあっても超名作、ではないんですね。Why?
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素性をかくして社会的な地位を得たジャン・ヴァルジャンだったが、警部ジャヴェルの疑いの目がつきまとう。慈しんで育てた孤児の少女コゼットは美しく成長して青年マリユスと恋におち、ジャン・ヴァルジャンは複雑な思いで見守る。
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青空文庫で読みました。
非常に面白かったけれど、冗長な部分もあり、いまこのような本が出ても編集が入りまくるだろうと思う。
しかし当時の生活風俗が詳細に描写されていることは、この本の大きな魅力であり価値のひとつである。原文で読んでみたくなりますね。
そういう点も今なお高く評価されている要因なのではないだろうか。
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モンテクリスト伯同様、雑多な要素を詰め込み過ぎ。ジャン・ヴァルジャンは、あり得ないレベルの偉人。 #B330816
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おもしろかった〜
一応ラストはハッピーエンドっぽくてよかった
後編はコゼットとマリユスの恋愛と
テナルディエとその家族のもろもろ
マリユスはふつうにいい子だと思う
テナルディエが悪すぎてびっくり
エポニールがかわいそう
弟がまた(名前がわからない)かわいそう
貧乏ってつらい‥
この時代のパリ(にかぎらない?)の囚人に対する差別がすごい
最終的にはそれを乗り越えて誤解もとけてマリユスの尊敬を得たけど、
上巻ではシスターの信頼は揺らがなかったけど
囚人だった、ってことがそこまで受け入れられない社会だったら
懲役を終えて出てきた人はどうすればいいの?
っておもった
ジャンバルジャンも、ちらとでも「そこまでされるいわれはない」って思わなかったのかなぁ
反省しつつ、開き直るというか
そこまで悪い?と疑問に思わなかったのかな‥?
コゼットと距離を置いていくところも
なんかよくわからなかったなぁ
コゼットは新婚さんで忙しいし以前愛していたとはいっても
心が少し離れてたってのはどういうことかな〜
まぁそこまで考えてなかったのかな
うーん
でも読めてよかった!
おもしろかった
ジャンバルジャンかっこいい
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気になってはいたけども読めなかったシリーズ。少年文庫で読む。何度も、主人公はどの人?っておもった。けどだんだんジャンバルジャンがアルセーヌルパンにかぶってきたような気がする。読み終わって、これがフランス革命の頃の人が書いた本だと知ってびっくり!歴史のある作品だったんだ…さすが少年文庫。
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マリユス歯ァ食いしばれ!!と思うこと数回…。誤解がとけて良かったけど、コゼットの育て方は本当にあれでいいのかとジャンバルジャンを問い詰めたい気持ちに。いいんだろうね…。天使天使。
またしばらくしたら別の翻訳の分も読みたいです。あ、下巻は乱丁ありませんでしたw
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真夜中に号泣しながら読み終わり、その後何が正しいのかわからなくなった。
ジャンバルジャンのような人間は存在するのだろうか。
人はこんなにも変われるのか。
彼は元々その性質を持ち合わせていたから、改心出来たのだよね?
その性質はもって生まれたものなのか、幼少期からのものなのか…
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素性をかくして社会的な地位を得たジャン バルジャンだったが、警部ジャヴェルの疑いの目がつきまとう。
テナルディエの悪役プリが半端じゃない。
楽して生きるためには本当に何でもする。
とことん赦せない人でした。
ジャン バルジャンのコゼットへの愛情に心打たれました。コゼットが結婚をし、幸せに暮らせるように、一生懸命自分の心を偽る。最期の刻、少しは幸せに過ごせて本当に良かった。
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ジャン・ヴァルジャンの一生が描いてある。(もちろん他の人物についても)
ラスト数十ページに私は涙が溢れそうだった。
訳者あとがきにて、「いつも新しい問題、愛と正義とをとりあつかってー以下続くー」とあるが、その通りだと思う。いつの時代にも通用する内容だからこそ読み継がれているのだろう
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いやー、ほんと、すばらしい翻訳(抄訳)と思います。
大人が読んでも全く幼稚っぽくなく、面白い。もちろん、子どもにも絶対的にお勧め。
私が保証します。名訳。
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「パンを盗んだことから19年物監獄生活を送ることになったジャン・ヴァルジャン。人生に絶望していた彼は、ある出会いによって生まれ変わります。19世紀フランスの激動のなか、人々がつらぬいた愛と正義に胸が熱くなる名作。」
映画化。中学生から
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貧困、善と悪、宗教について深く考えさせられた本。
お腹を満たすことのできない時代に、本人も望んでいなかったであろう犯罪に手を染めてしまう悲しみ。自分と家族を守りたいが為に、願ってもいない暗い人生へと転落していく姿。時代背景や取り巻く環境が与える影響の大きさに、個の無力さを感じてしまう。
はたまた、ミリエル司教の持つ善の心はあまりにも眩くて、全てをゆるすあの心の大きさったら。ジャン・バルジャンの心を大きく変える出来事の先は、マドレーヌ氏として市を盛り上げたことで多くの人々の生活を支え、命をつなぐ数々の場面へと繋がっていく。コゼットやマリユス、色々あったけどジャヴェール然り。1人の司教の教えが、数え切れないほど多くの人々の希望を生み出したりする。
信仰の重要性(精神を保つという意味で)に改めて興味が湧くなど。
個は時に無力だと感じるけれど、計り知れない力を持つ場合もあるんだね〜。
一気に読んで、ジャン・バルジャンの一生が終わる頃には大号泣、枕びしょびしょ。心が大きく揺さぶられたお話でした。
子供の頃に読んだかもしれないけれど、大人になった今だからこそ伝わってくる感情が多い気がして。読んでよかったーー。買おうかな。