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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2001.1
- 出版社: 岩波書店
- サイズ:20cm/363p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-00-022105-1
- 国内送料無料
紙の本
イスラム再訪 上
「イスラム紀行」から17年。再度イスラム諸国を訪れたナイポールが、新たな叙述のスタイルを得て、宗教と文化のはざまで葛藤する改宗者たちの姿を活写する。上巻は、インドネシア、...
イスラム再訪 上
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商品説明
「イスラム紀行」から17年。再度イスラム諸国を訪れたナイポールが、新たな叙述のスタイルを得て、宗教と文化のはざまで葛藤する改宗者たちの姿を活写する。上巻は、インドネシア、イランの旅。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
V.S.ナイポール
- 略歴
- 〈ナイポール〉1932年インド系移民の3世として、カリブ海の島トリニダードに生まれる。オックスフォード大学卒業後、創作活動へ。スミス賞、ブッカー賞等の文学賞を数多く受賞。
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紙の本
個人の視点から見た改宗者にとってのイスラム
2002/03/12 21:24
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投稿者:ケルレン - この投稿者のレビュー一覧を見る
イスラムといえば、まずアラブ諸国が思い浮かぶが、ナイポールが訪れたのは、インドネシア、イラン、パキスタン、マレーシアの四カ国である。そして、それぞれの地で、様々な職業や身分の人々と会い、ひとりひとりの身の上を物語のように紡いでいく。
これらの国々は、昔の宗教を捨ててイスラム教に改宗した国々である。そこに重点が置かれている。ナイポールの関心は改宗者にある。異なる宗教を受け入れるということは、それまでの社会生活や習慣を否定することにもなりかねない。そして、宗教と国家が深く関われば、個人の意思とは関係なく人生が一変してしまうこともある。そのような状況の中で、個人はどう判断しどのような選択をしていくのかが焦点となって語られていく。
登場するのはナイポールが出会い、ナイポールに話をする気になってくれた人だけだ。だから、これらの人々が諸国を代表しているわけではないが、イスラムとは、という総括的な説明ではわからない、個々人の信仰のあり方や考え方が見えくる。その中で、宗教だけにしがみつき、狂信的になることを批判的に描いているが、これはイスラム教に限らず、あらゆる宗教に対して向けられたものだろう。