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天国に涙はいらない (電撃文庫)
天国に涙はいらない
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紙の本
アブノーマルな偉大なる天使
2001/05/29 01:29
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:彬兄 - この投稿者のレビュー一覧を見る
学園ギャグです。ラブコメっぽいです。天使出てきます。けっこーマニアな線ついてきてます。
キャラクターがよいです。ロリ天使というのは既存の作品に結構あったと思うんですが、天使自身が(しかも熾天使級)ロリコンというのはあんまり見かけないような。「おお、時々背伸びしながら流し台に向かうあの後ろ姿! イイぞぉ! もう踏み台を使うほど小さくはなく、さりとて普通に流し台に立つには。この絶妙な身長加減! やはりこの『背伸びエプロン』こそ男のロマン! 『裸エプロン』の時代はもはや過去のものだ!」(一部抜粋)……神の愛ってなかなか奥が深いです(ぉ
強烈なキャラクターだけあって、ギャグ自体もなかなか楽しい出来栄えになってます。が、実は人の死んでる数で言うとなかなかすさまじいものがあります。さくっと10万人ほど死んでてあまつさえラストでは……ですが、そういうことあんまり感じさせません。
ちょっとギャグとシリアスの混ぜ方に個人的に違和感があるんですが、そのへんは人によると思います。肩の力を抜いて、楽に小説を読みたい人は読んでみてはいかが?
紙の本
好き嫌いが分かれそう
2001/11/26 16:18
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:十二番目の男 - この投稿者のレビュー一覧を見る
電撃文庫のギャグ小説シリーズといえば、田中哲弥「大久保町シリーズ」と阿智太郎「僕の血を吸わないでシリーズ」があるが、2001年ここに参入してきたのが、この「天国に涙はいらない」シリーズ。異例の速度でじゃんじゃんばりばりと新作が出続けている。
内容的には、それほど目新しいものではなく、「なんだかこんな感じの話を、前にどこかでみたな」的一作。小説というものは程度の差こそあれ、どれもこれも既存の作品をつけたりはずしたりしてできあがっているものだが、これはそのつけたりはずしたりしている既存作品のパーツが大きいように思う。
笑いの質としては「大久保町シリーズ」「僕血シリーズ」とは一線を画している。どのように違うかといえば、「大久保」「僕血」が比較的普遍的な、まっとうなギャグで走っていたのに比べ、本シリーズはマニアックな、同じ価値観・常識・知識を有するもの同士でのみ真価を発揮するような、オタク的笑いが多く盛り込まれている。漫才で言えば、正統派しゃべくり漫才に対応する、ギャグ漫才・身内漫才と言えよう。
この手の笑いは、「わかる人にはわかるけど、わからない人にはわからない」のが常である。同じように本作は、「わかる」人にとってはかなり笑える小説だが、「わからない」人にとっては何がおもしろいんだかさっぱりわからない小説である。
私は笑えたし、結構おもしろいと思ったけれども、あえて否定的な立場をとらせていただきました。電撃文庫のギャグ最高峰は、今でも「大久保町シリーズ」だと思います。