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紙の本
構成がしっかりしたサスペンス小説の佳作
2001/04/10 14:06
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投稿者:ERI君 - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近、長い作品が多い中、このぐらいの長さで、内容がコンパクトにまとまっているのがうれしい。実は古い作品なのであたりまえといえばあたりまえだ。でも、内容的には古さを感じさせない。
誘拐事件を背景に進むストーリーは、例えると、できの良いサスペンス物のテレビ映画を見ているようだ。
私は様式美にこだわる方だからだろうが、起承転結がしっかりしている構成が気に入った。タイトルもこの作品のテーマを暗示していて印象的である。読後感も、カタルシスがあり気持ちよい。
シリーズ物が好きな私が、シリーズ物でない作品を書く作家が気に入ることはまれだが、久しぶりに、この作家のうまいサスペンス小説はお気に入りになりそうだ。(宮引恵利)