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紙の本
自然の中を散策するような趣向の本
2001/07/24 02:07
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投稿者:関 智子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
93年まで刊行されていた自然科学系雑誌「アニマ」での連載コラムをもとにした本です。
12か月の時の流れに沿って、自然の中を散策するような趣向の本で、アウトドアに出かける際のお供にもおすすめです。
モノクロですが適宜イラストも入っており、5月ならアオバズク(木菟)、タケノコ(筍)、トノサマガエルとダルマガエル(殿様蛙と達磨蛙)、ムカデ(百足)、カッコウ(郭公)、カツオ(鰹)、五月晴れ、フジ(藤)、ムツゴロウ、ノウサギ(野兎)、オトシブミ、カワセミ(翡翠)、5月の風、アヤメ(菖蒲)、スズメバチ(雀蜂)、ヤマメ(山女)、サンショウクイ、八十八夜がテーマになっています。
自然をテーマにした歳時記的な本としては、ネイチャープロ編集の写真がきれいな「空の名前」シリーズがロングセラーになっていますが、「ネイチャーカレンダー」のほうはより時間軸に沿った構成で、説明+エピソードを加えた内容になっているので、自然理解+文章などを書くときの種本としてよりストレートに使えそうです。また、そういったことを意図してだと思いますが、漢字表記が併記してあるのはありがたい配慮です。
「空の名前」シリーズもそうなのですが、日本人は手紙の時候のあいさつ、俳句の季語など自然現象と言葉が密接に結びついた文化を持っているので、教養書的でありながらも実用的でもあり、自然科学分野のエッセイのようでありながら文学的でもあるという面白い性格の本に仕上がっています。