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- カテゴリ:小学生
- 発行年月:2001.4
- 出版社: さ・え・ら書房
- サイズ:21cm/143p
- 利用対象:小学生
- ISBN:4-378-00762-2
紙の本
弟なんていらない
著者 ニーナ・シンドラー (作),クリスティアーネ・ピーパー (絵),松沢 あさか (訳)
ママに赤んぼが生まれた! 赤んぼは、すごく手がかかる。家じゅうがふりまわされて、ぼくのお手伝いもぐんとふえた。赤んぼ、もらってくれる人、いないかなあ…。【「TRC MAR...
弟なんていらない
紙の本 |
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商品説明
ママに赤んぼが生まれた! 赤んぼは、すごく手がかかる。家じゅうがふりまわされて、ぼくのお手伝いもぐんとふえた。赤んぼ、もらってくれる人、いないかなあ…。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
ニーナ・シンドラー
- 略歴
- 〈シンドラー〉1946年生まれ。デビュー作「インプット」を発表して文筆業にはいる。作家・翻訳家。
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紙の本
家族がかわるときは、いっつも大人の都合。
2001/05/02 13:28
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投稿者:バムセ - この投稿者のレビュー一覧を見る
パウルは、母親との二人暮し・・・だった。父親とは、まだパウルが小さいうちに別れていた。二人の母子は、結構楽しくくらしていた。ところが、一年半前、ママの新しい恋人ベルントが家にやってきた。その時、パウルはベルントのあらさがしばかりしていた。
そして、今度は赤ちゃんが生まれるというのだ。パウルにとっては、うれしくないどころか、迷惑な話だ。
ガールフレンドのリキのところにも弟がいてその様子を見ていればだいたい想像がつくというものだ。母親とベルントの結婚式がすんで、最初の日曜日にベルントとパウルでサイクリングにでかけた。そこで「できあがっている家族のなかに、思いきって父親としてはいれて幸せだよ!」と言われたパウルは大人扱いされたようでとても嬉しかった。この話の中では、何度かこういった場面がある。ママ父(?!)と息子の会話。気に入られようとするでもなく、おだてようとするのでもなく、一人の家族として意見を求められることがパウルにとっては、何よりもうれしかった。お母さんが結婚したことで、パウルは、その家の中でたった一人ちがう苗字となった。どれもこれも親の一歩的な都合だが、その時に子どもの意見を聞いているか(表面上だけでなく!)ということが、とても大切なことと教えてくれる。
また、いつもパウルのそばにはリキがいる。この子は竹をわったような性格で気持ちいい。(恋愛には、弱そうだが・・・)そしてリキのお母さんとパウルのお母さんも仲良しだ。
パウルのような家庭環境は、日本でもめずらしくなくなったといえそうだ。しかし、まわりが違うと思った。パウルがこれほど複雑な家庭でそだっても、結構楽しくできているのはいつでも話せる友達がいること、ありのままを見せる母親の姿、思ったことを言える関係を築いてくれたママ父の存在が大きいだろう。ちょっと、できすぎといったところもあるが等身大の子どもが描かれていたように感じた。