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商品説明
妖怪ひゃくめさまや天使蝶、身の毛もよだつ黄泉の国…。封印された謎の古史古伝「禍記」がついに開かれたとき、５つの奇怪な物語の扉もまた開いた…。伝奇ホラー傑作集。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
| 禍記 １ | ５－１２ | |
|---|---|---|
| 取りかえっ子 | １３－６４ | |
| 天使蝶 | ６５－１４０ |
著者紹介
田中 啓文
- 略歴
- 〈田中啓文〉１９６２年大阪府生まれ。神戸大学卒。９３年ファンタジーロマン大賞佳作を得て作家デビュー。著書に「異形家の食卓」「銀河帝国の弘法も筆の誤り」など。
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読んでしまったら、もう、帰れない…
2003/06/26 11:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者：ＰＮＵ - この投稿者のレビュー一覧を見る
編集者の恭子は、奇人の怪奇作家・待田を担当するうち、禍記と呼ばれる禁断の、暗黒の本（和風ネクロノミコンみたいな怪しき古文書）に関わってしまう…。恭子の体験の合間に、禍記の？短編があらわになっていく。グロテスクにひたる、ビターな味の怪奇短編集。
「取りかえっ子」アイルランドの伝説を下敷きとしたらしき物語。あちらは妖精によって取り替えられた子を逆さ吊りにし、足裏を火であぶると本物の子を取り戻せるのだが、こちらは…。
「天使蝶」見た目が愛らしいだけに、正体を知った時のギャップは大きい。
「怖い目」消えた婚約者を捜しに、怪しい伝説の生きる島へ上陸した女。彼女の純愛の行き着く末は…。古来の妖怪を斬新に解釈した物語。おなじみのゲテモノ食いがこれでもかと出て来る。「異形家の食卓」が好きな人にはたまらない短編だろう。
「妄執の獣」大人と子供の対立。諸星大二郎の短編にもこういうモチーフがありましたよね。不安な気持ちあおられる作品。
「黄泉津鳥舟」著者お得意の宇宙ワープ奇譚。
