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商品説明
90年代、関西ほど金融界が大きく揺れ動いた地域はない。危機はふたたび訪れるのか。ペイオフ解雇を控えた経営現場の実情、次の再編劇のシナリオや再生の可能性、危機の背景にある地方経済の構造問題にも迫る。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
前田 裕之
- 略歴
- 〈前田裕之〉東京大学経済学部卒業。日本経済新聞社勤務。東京経済部を経て、現在、大阪経済部総括キャップ。電機業界、関西財界、金融などを担当。
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紙の本
一連の関西金融パニックの内情を現役新聞記者が報告する異色の書。重厚な筆致で再生への手がかりも語る
2001/05/30 18:18
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投稿者:太田 肇 - この投稿者のレビュー一覧を見る
おそらく1990年代の日本経済,その中心である金融業界の再編,淘汰の嵐は近代経済史のなかでも特異な出来事として,後世の人々に伝えられていくことは間違いあるまい。それほどひところの金融不安は,まさか,と思えたところがつぶれ,銀行不倒産神話など簡単に崩れさっていった。
現段階では巨大メガバンクが4グループ誕生し,ひと息ついたかのようである。しかし,もっとも激しく揺れた関西金融界の内情を探ってみると,なにも問題は決着していないようだ。「金を貸せない銀行」が常識になっているというのだ。正確にはこれは1998年時点での話であるが,その後3年間,まだ明るいニュースは届いてこない。銀行史上初の業務停止命令を受けた阪和銀行(和歌山市),破たんに追い込まれたみどり銀行(神戸市),なみはや銀行(大阪市)と,つぶさに関西地区の地殻変動を見つめた第一線記者のルポは,問題の根深さを改めて浮き彫りにしている。余震,いやいまも続く地鳴りはいつになれば終わるのだろう。
(C) ブックレビュー社 2000-2001