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商品説明
ジョン・レノン、ニール・ヤング、浅井健一、やまだないと、ダイエット、AV…。流行のサブカルチャー・シーンを、60〜70年代のカウンターカルチャーの延長線上で分析する。立教大学で行われた講義の草稿集。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
阿部 嘉昭
- 略歴
- 〈阿部嘉昭〉1958年東京生まれ。批評家。現在、立教大学非常勤講師。著書に「日本映画が存在する」「松本人志ショー」「AV原論」「野島伸司というメディア」など。
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紙の本
サブカルチャーへの愛情表現
2001/11/01 21:14
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:きのした - この投稿者のレビュー一覧を見る
筆者が大学で行った講義の、草稿を集めたもの。目次を見てみたら分かると思うけど、この本にはサブカル関連の固有名詞がやたらと出てくる。内容も、要するに著者が好きな作品やアーティストを固有名詞の連発と少し難しい理屈で話しているだけという感じがしなくもない。おそらく、これらの固有名詞たちに全く反応できないひとは、この本を読めない。目次からピックアップしてみる。ジョン・レノン。ニール・ヤング。ダイエット。拒食症。AV。やまだないと。ブランキー・ジェット・シティ。例えばぼくは、洋楽に詳しくない。だから、はじめのほうの音楽の話はほとんど理解できなかった。しかし残りの部分は、すべての固有名詞について知っていたわけではないとしても、分かるものから類推することで議論を理解できた。筆者のやっていることはとても単純なことだ。自分がとても好きなもの、すごいと思ったものに対して、「それを好きなのはなぜか」「なぜすごいのか」と問うことだ。その議論は、やや軽率なところがあるとしても、対象に対する「とっても好きだ、とにかく好きだっ」ということがひしひしと伝わってくる。その対象に対する感覚を共有することができるなら、筆者の議論の助けを借りて、その対象をより豊かに味わうことができるようになるはずだ。例えばぼくは、ブランキー・ジェット・シティは前から好きだったけれど、筆者のブランキー論を呼んでからは、その詩、歌が前よりももっと、心に響いてくるようになった。というわけで、筆者が出す固有名詞に反応できるかどうかが、この本を読むかどうかの分かれ目だと思う。とはいえ、この本をガイドにして、紹介されている音楽やマンガを聴いたり読んだりする、という使い方もできるかもしれない。