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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2001.7
- 出版社: インターブックス
- サイズ:20cm/307p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-924914-34-6
紙の本
ネバーウェア
善良な一市民であるリチャード・メイヒュー。ロンドンの道ばたで怪我をした少女を助けたときから、彼のごく普通の暮らしは一変してしまう。彼は闇のサブカルチャーが栄える奇妙で危険...
ネバーウェア
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商品説明
善良な一市民であるリチャード・メイヒュー。ロンドンの道ばたで怪我をした少女を助けたときから、彼のごく普通の暮らしは一変してしまう。彼は闇のサブカルチャーが栄える奇妙で危険な地下世界に投げ込まれる。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
映画化されるって本当ですか?
2012/05/29 00:23
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:峰形 五介 - この投稿者のレビュー一覧を見る
その昔、クリストファー・ファウラーの『ルーフワールド』という作品があった(残念ながら、現在は在庫切れで注文できない)。ロンドンの「空」で生きる者たちの戦いに巻き込まれた青年の物語だ。
一方、この『ネバーウェア』はロンドンの「地下」で生きる者たちの戦いに巻き込まれた青年の物語である。地下で生きると言っても、遊民や浮浪者の類ではない(まあ、そういうのも含まれているのだが)。扉を自由に開閉する能力を持った少女ドア。彼女の味方でありながら、どこか信用できないカラバス侯爵。ネズミに仕えるネズミ語りたち。凶悪だが、どこか憎めない二人組の殺し屋クループ氏とヴァンデマール氏。地下鉄を己が宮殿としている隻眼の伯爵。ある場所へと通じる鍵を守る修道士たち。そして、本物の天使であるイズリントンなど、個性的とか魅力的とかいった言葉では表現しきれない面々なのだ。
そんな異形の民に翻弄される不幸な主人公の名はリチャード・メイヒュー。やたらと上昇志向の強い美女との結婚を目前に控えた青年。証券会社に勤務。趣味はトロル人形の収集。
ゲイマンの他の作品『アナンシの血脈』や『スターダスト』の主人公がそうであるように、我らがメイヒュー君もちょっと頼りなく、なにかにつけて要領が悪い。しかも、それら二作の主人公たちと違って、特殊な生い立ちもなければ、不思議な力を秘めているわけでもない。もちろん、物語の途中で御都合主義的にヒーローとして覚醒することもない。だからこそ、彼の最後の選択に読者は共感し、羨望を抱くことができるのだろう。
ちなみに『スターダスト』と同様、本作も映画化が決まったというニュースが流れたが、実は既に映像化されている。いや、正確に言うと、本作は映像作品のノベライズなのである。まず、テレビドラマとして制作されて → 脚本を担当したゲイマンがそれを小説化して → 今度は映画になる……という流れらしい。オリジナルのドラマ版のDVDは日本でも発売されているが、ちょっとチープな出来なので、万人にはお勧めできない。しかし、『サンドマン』でおなじみのデイヴ・マッキーンがオープニングを担当していたりするので、ゲイマンのファンはそれなりに楽しめるかもしれない。
紙の本
深い闇
2001/08/13 16:49
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「サンドマン」で大ベストセラーとなったニール・ゲイマンのダークファンタジー。英国を舞台に、もうひとつの世界を描き出す作風は、「ハリー・ポッターと賢者の石」に始まる一連のシリーズとも共通しますが、こちらの方がずっと闇が深い。