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- カテゴリ:一般
- 発売日:2002/04/01
- 出版社: 小学館
- サイズ:19cm/550p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-09-394235-8
読割 50
紙の本
日本の近代猪瀬直樹著作集 5 ミカドの肖像
著者 猪瀬 直樹 (著)
昭和末期の日本を騒然とさせた、あの名著がいま甦る。 丸の内の東京海上ビルの高さが99.7mに抑えられた理由は? お召し列車運行の際の3原則とは? ヨーロッパでポピュラー...
日本の近代猪瀬直樹著作集 5 ミカドの肖像
猪瀬直樹電子著作集「日本の近代」第5巻 ミカドの肖像
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- 税込価格:17,160円(156pt)
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商品説明
昭和末期の日本を騒然とさせた、あの名著がいま甦る。
丸の内の東京海上ビルの高さが99.7mに抑えられた理由は? お召し列車運行の際の3原則とは? ヨーロッパでポピュラーな「ミカド」ゲームとは? アメリカ・ミシガン州に「ミカド」という町がある? 欧米では誰もが知っているオペラ「ミカド」とは?「プリンスホテル」が発展してきた陰にあったブランドとしての皇室の意味は?なぜ「御真影」が外国人によって描かれたのか?──いくつもの「?」を解くことで、「近代日本」と「天皇」が鮮やかに見えてくる。妥協を許さない綿密な取材と、世界的視座に立った壮大な考察から導き出される真理の的確さはこれまでの日本論の常識を覆した。昭和62年に大宅壮一賞を受賞。【商品解説】
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紙の本
圧倒的な迫力とダイナミズム!
2002/11/11 15:34
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マネキネコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作品が発表されたのは、昭和天皇崩御の3年前(1986年)のことだった。それまでの「天皇制」に対するアプローチとはまったく異なる手法、構成のダイナミズムに驚かされたのを思い出す。あれから16年。「日本の近代 猪瀬直樹著作集」として再刊され読み直し、あらためてこの作品の迫力に圧倒された。
『ミカドの肖像』は三部構成となっている。第一部は、西武王国を築き上げた堤康次郎がもと皇族の土地を次々と手に入れてプリンスホテル群を建てていくプロセスとそれがもたらした大衆化現象を、第二部は、オペレッタ「ミカド」が捲き起こした世界的な波紋、第三部は明治天皇の「ご真影」が実は写真ではなくて描かれた肖像であったことの謎をそれぞれ中心の主題として、ストーリーは多岐に展開していく。この三つの主題は、一見なんの関連もなさそうで、しかし奥深いところで共通のモチーフによって結ばれていることが読み進むうちにわかってくる。
「近代天皇制」とは、単なるイデオロギーでもなければ、政治体制や社会制度でもない。われわれ日本人のこころの中に行き続け、無意識のうちに価値基準となりうるなにものかであることを、恐るべき調査力と行動力によって明らかにした傑作といっていい。