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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2001.9
  • 出版社: 白水社
  • サイズ:20cm/311p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-560-04729-4
  • 国内送料無料

紙の本

ファルサロスの戦い 新装

著者 クロード・シモン (著),菅野 昭正 (訳)

少年時代にラテン語で読んだ「ファルサロスの戦い」の記憶を軸に、想像力が飛翔する! 世界文学を開拓したノーベル賞作家の先鋭的な言語があふれる、画期的な「歴史」小説。1973...

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ファルサロスの戦い 新装

税込 3,080 28pt

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商品説明

少年時代にラテン語で読んだ「ファルサロスの戦い」の記憶を軸に、想像力が飛翔する! 世界文学を開拓したノーベル賞作家の先鋭的な言語があふれる、画期的な「歴史」小説。1973年刊の新装復刊。【「TRC MARC」の商品解説】

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紙の本

どれほど大きな文学の可能性がシモンによって切り開かれていることか

2001/11/05 22:16

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:赤塚若樹 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 ちょうどこの本を読んでいるときに2001年のノーベル文学賞がV・S・ナイポール(1932−)に授与されることが発表された。ノーベル賞受賞者の作品だから文学的価値が高い、という見方はやや短絡的で権威主義的なものかもしれないが、そうはいっても全世界から注目されている賞だけに、世界的レヴェルの文学的才能のなかでも何かしらぬきんでたところのある者でなければ受賞はないと考えても決してまちがいではないだろう。もっとも読者の側からすれば、賞によって保証される芸術性よりもむしろ、授賞という出来事によって読書の「きっかけ」が生まれることのほうがありがたく、たとえば今年ならナイポールの作品を読もうとし、そのさらなる翻訳を期待するのだと思う。

 クロード・シモンもノーベル文学賞受賞者。その受賞は1985年のことだから、すでに16年もの時間が流れているが、一般的にはあまり読まれてきたとはいいがたい。一部ではそれこそ絶大な評価を得ているにもかかわらず、いくつかある翻訳書もほとんどが絶版状態にあり、手に取ることすらむずかしい。やはり少々近づきにくいテクストを書く作家だから、というのがそのもっとも大きな理由だろう。あらかじめはっきりさせておいたほうがいいと思うので書いておくが、このたび復刊された『ファルサロスの戦い』も、ふつうの感覚からすればかなり読みにくいものだ。一節だけ引いておくことにしよう——

《ときおり灰色の小さな鳥が石のあいだからふいに現われ短いあいだ宙を飛んではまるで石のように一本の直線を描き出していたがそれと同時にその鳥たちのこれまた直線状の鳴声が立ちのぼり長く伸び甲高くきしみ油をよく塗っていない非常に早く回る滑車の音に似た音になりそれから鳥たちは姿を消した〈またしても〉不揃いな細々とした喊声がコノヨウニシテ敵ヲ脅ヤカシ部下ノ兵士タチヲ奮起サセタノダトイウ想念ヲコメテとどいてきてレフェリーは万人ニ降リカカル罰懲デアルトコロノ死デハナクシテ汝ノ不可避ノ宿命ノアトニクル汝自ラノ死ノ意識を告げるホイッスルを鳴らし彼ハ口ノ中ニマコトニ強烈ナ剣の一撃ヲ受ケタノデ〈丘〉の高みからいまや戦いのひろがりを全部すっかり見渡すことができた》(〈…〉は本来は傍線)

 ノーベル財団のホームページでナイポール受賞を確認したついでに、シモンについてもしらべてみると、当時のプレスリリースにこんな件りがあった——[シモンの小説にあっては]「言葉がそれ自体の生を生きはじめる。ひとつひとつの単語や描写がつぎの単語や描写へとつながっていく。説明、敷衍、思考と記憶とイメージの展開、微妙な差異、代案や可能性の挿入をともなう修正などによってテクストが成長するさまは、まるで言葉が、蕾を付け、蔓を出し、自分自身で種をまく独立した生物となり、作者はその創造力のための道具ないし手段となっているかのようだ」。シモンのテクストについて時折つかわれるこのような「樹木」の比喩が本書にも当てはまっていることは、引用した一節からもわかるだろう。

 話者をふくむ三角関係、ラテン語のテクストを読んだ幼少期の思い出、第二次世界大戦での敗走の記憶、そしてプルーストからの引用など、そこに描かれている物語や題材ももちろんなおざりにすることはできないが、いまはそれを取り込むこうした言葉のあり方、言葉自体が生きる「生」に注目して、シモンのテクストをゆっくりと読もうではないか(それは同時に翻訳の可能性の探究に立ち会うことにもなるはずだ)。そうすれば、だれもがそこで切り開かれる文学の可能性の大きさを思い知るにちがいない。とくにこれまでその機会がもてなかった読者には、今回の復刊を「きっかけ」に是非ともシモンの文学にふれていただきたいと思う。 (bk1ブックナビゲーター:赤塚若樹/翻訳・著述業 2001.11.06)

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